36AM5|第36回 臨床工学技士国家試験 過去問
悪性腫瘍の特徴として適切でないのはどれか。
解答・解説を見る
正解: 3
正答
3
公式正答は 3 です。正答内容は 非浸潤性増殖 です。
この問題のポイント
悪性腫瘍の一般的特徴は細胞異型、多段階の遺伝子異常、周囲組織への浸潤、リンパ・血行性転移です。「非浸潤性増殖」は一般的特徴として不適切ですが、上皮内癌という例外を否定しません。
解説
発癌はがん遺伝子の活性化、腫瘍抑制遺伝子の不活化、DNA修復異常などが段階的に蓄積して成立します。悪性細胞は核異型、核/細胞質比増大、異常分裂像などの細胞異型を示し、基底膜を越えて周囲組織へ浸潤し、リンパ管や血管を介して転移し得ます。
したがって「非浸潤性増殖」は悪性腫瘍全般の代表的特徴としては不適切です。ただし非浸潤性病変がすべて良性という意味ではありません。上皮内癌(癌 in situ)は異型細胞が上皮内に存在し、基底膜を越えていない段階の悪性腫瘍です。本問では一般的な悪性腫瘍の特徴を問うため、選択肢3を選びます。
選択肢の確認
選択肢1:多段階遺伝子異常
正答ではありません(記述は正しい/該当)。 発癌には複数の遺伝子・エピジェネティック異常が段階的に蓄積する多段階発癌が関与し、悪性腫瘍の特徴に合います。
選択肢2:細胞異型性
正答ではありません(記述は正しい/該当)。 核の大小不同、過染性、核/細胞質比増大、異常分裂像などの細胞異型は悪性を示唆する重要所見です。
選択肢3:非浸潤性増殖
正答(記述は誤りまたは非該当)です。 悪性腫瘍の一般的特徴は浸潤性増殖です。ただし上皮内癌は基底膜を越えない悪性病変であり、「非浸潤なら必ず良性」とはしません。
選択肢4:リンパ行性転移
正答ではありません(記述は正しい/該当)。 腫瘍細胞がリンパ管へ侵入し、所属リンパ節などへ転移する経路で、特に癌腫でみられる代表的転移様式です。
選択肢5:血行性転移
正答ではありません(記述は正しい/該当)。 腫瘍細胞が血管へ侵入して肝、肺、骨、脳などへ転移する経路で、悪性腫瘍の重要な特徴です。
覚えるポイント
- 悪性腫瘍は異型、浸潤、転移、多段階遺伝子異常が基本。
- 上皮内癌は基底膜を越えない非浸潤性の悪性腫瘍。
- 「非浸潤=良性」と絶対化せず、一般則と例外を分ける。
掲載内容は受験学習用に編集しています。正式な正答・採点上の取扱いは、各試験実施機関の発表を優先してください。 情報の確認方法と訂正窓口は編集方針に掲載しています。 本サービスは診断・治療・臨床判断を目的とするものではありません。
問題文・正答・解説に誤りを見つけたら、この問題の誤りを報告する([email protected])までお知らせください。確認して修正します。