36AM4|第36回 臨床工学技士国家試験 過去問
投与後に最高薬物血中濃度に達するのが最も速い投与経路はどれか。
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正解: 1
正答
1
公式正答は 1 です。正答内容は 静脈内注射 です。
この問題のポイント
静脈内投与は薬物を直接血管内へ入れるため吸収過程がなく、ボーラス投与なら投与直後に血中濃度が最高になります。ほかの経路は組織・粘膜からの吸収を要します。
解説
静脈内注射では薬物が直接全身循環へ入り、生物学的利用率は原則100%です。ボーラス投与では投与終了時が最も高い血中濃度となるため、選択肢中で最高濃度到達が最速です。
筋肉内・皮下注射は注射部位から毛細血管へ移行する必要があり、局所血流、薬剤の溶解性、製剤設計、血管収縮などで吸収速度が変わります。直腸内投与も粘膜からの吸収が必要で、投与位置、内容物、剤形などに左右されます。経口投与は崩壊・溶出、消化管吸収、胃排出、食事、初回通過効果等の影響を受けます。これら4経路の相互順位を「IM>SC>直腸>経口」と普遍的に固定せず、本問では吸収過程のない静脈内投与が最速という確実な比較で判定します。
選択肢の確認
選択肢1:静脈内注射
正答です。 薬物を直接静脈内へ投与するため吸収過程を必要とせず、ボーラス投与では投与直後に最高血中濃度へ達します。
選択肢2:筋肉内注射
正答ではありません。 筋肉内へ投与した薬物は局所組織から血管へ吸収される必要があります。製剤や筋血流で速度は変わりますが、静脈内投与より遅れます。
選択肢3:皮下注射
正答ではありません。 皮下組織から毛細血管・リンパへ移行する吸収過程があります。薬剤や局所血流により速度は変わり、静脈内投与より最速にはなりません。
選択肢4:直腸内投与
正答ではありません。 直腸粘膜からの吸収を要し、剤形や投与位置、直腸内容などの影響を受けます。直接血管内へ入る静脈内注射より遅れます。
選択肢5:経口投与
正答ではありません。 消化管での崩壊・溶出・吸収を要し、胃排出や食事等の影響も受けます。ただし他の非静脈経路との速度順位を常に固定はできません。
覚えるポイント
- 静脈内ボーラスは吸収過程がなく、最高血中濃度への到達が最速。
- IM・SC・直腸・経口の速度は薬物、剤形、部位、血流などで変わる。
- 「非静脈経路の普遍的順位」を暗記せず、IVとの確実な差で判断する。
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