36PM71|第36回 臨床工学技士国家試験 過去問
成人の人工心肺を用いた体外循環の操作条件で適切でないのはどれか。
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正解: 4
正答
4
公式正答は 4 です。設問は「適切でない操作条件」を選ぶ否定形で、中心静脈圧 20 mmHg が不適切です。
この問題のポイント
成人の人工心肺中は、静脈還流・送血量・灌流圧・酸素需給平衡・血液希釈を組み合わせて管理します。完全体外循環中の中心静脈圧20 mmHgは高く、静脈脱血不良などを疑う条件です。
解説
体外循環中は、患者の体温、体格、手術、臓器灌流、酸素消費量に応じて目標を個別化します。本問のSvO₂ 75%、灌流量70 mL/分/kg、平均大動脈圧60 mmHg、ヘマトクリット20%は、成人体外循環の代表的な操作値として妥当です。
一方、中心静脈圧20 mmHgは体外循環中として高く、脱血カニューレの位置異常、屈曲、静脈回路の閉塞、容量と流量の不均衡などによる脱血不良を示し得ます。一般生理上の正常中心静脈圧範囲を体外循環中にそのまま当てはめたり、原因を右心うっ滞と即断したりせず、回路と患者の両面を確認します。
SvO₂は酸素供給量と酸素消費量の釣り合いを示す指標ですが、高値だけで常に臓器灌流が良好と保証されるわけではありません。各値は単独で安全を保証せず、総合的に判断します。
選択肢の確認
選択肢1:SvO₂ 75%
正答ではありません(本問では適切)。 SvO₂ 75%は本問の代表的操作値として妥当です。ただし、一値だけで酸素供給や臓器灌流が常に良好とは断定できません。
選択肢2:灌流量 70 mL/分/kg
正答ではありません(本問では適切)。 70 mL/分/kgは成人体外循環の代表的な灌流量の範囲に入ります。実際は体温、酸素消費、体格などで調整します。
選択肢3:灌流圧(平均大動脈圧)60 mmHg
正答ではありません(本問では適切)。 平均大動脈圧60 mmHgは本問の成人体外循環で代表的な目標値ですが、患者の基礎疾患や臓器灌流に応じて個別化します。
選択肢4:中心静脈圧 20 mmHg
正答です(不適切)。 体外循環中の20 mmHgは高く、カニューレの位置・屈曲、静脈回路閉塞、容量と流量の不均衡などによる脱血不良を疑って評価します。
選択肢5:ヘマトクリット 20%
正答ではありません(本問では適切)。 ヘマトクリット20%は体外循環中の血液希釈時に本問が想定する代表値です。実際は酸素運搬能、患者背景、体温などで判断します。
覚えるポイント
- 体外循環中の中心静脈圧20 mmHgは高く、脱血不良を疑う。
- 原因はカニューレ位置、屈曲、回路閉塞、容量・流量の不均衡などを確認する。
- SvO₂や灌流圧などは代表値を参考にしつつ、患者・体温・手術に応じて個別化する。
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