36PM15|第36回 臨床工学技士国家試験 過去問
手術患者の肺血栓塞栓症の予防法はどれか。 a.早期離床 b.酸素療法 c.抗血小板療法 d.抗凝固療法 e.弾性ストッキングの装着
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正解: 3
正答
3
公式正答は 3 です。正答内容は a、d、e です。
この問題のポイント
術後の肺血栓塞栓症は、多くが下肢などに生じた静脈血栓に由来します。患者ごとのVTE リスクと出血リスクを評価し、早期離床、適切な機械的予防、抗凝固療法を組み合わせます。
解説
早期離床は下肢筋ポンプを働かせ、静脈うっ滞を減らす基本的な予防策です。弾性ストッキングは適切な患者・サイズ・装着法で下肢静脈還流を促す機械的予防法です。抗凝固療法は凝固カスケードを抑えて静脈血栓形成を予防しますが、全患者へ一律に行うのではなく、手術の種類、患者リスク、出血リスク、腎機能などを踏まえて薬剤・用量を選びます。
酸素療法は低酸素血症への支持療法であり、既存血栓を溶解したり新たな血栓形成を予防したりする方法ではありません。抗血小板療法は主に動脈血栓性疾患で用いられ、一般的な周術期VTE予防の標準的中心は抗凝固療法と機械的予防です。ただし、特定の整形外科手術などでアスピリンを選択肢とする指針・患者群もあるため、「静脈血栓予防には一切使えない」とは絶対化しません。本問の一般的な手術患者という出題ではa・d・eを選びます。
各項目の判定は、a:正しい、b:誤り、c:本問の標準的予防法ではない、d:正しい、e:正しいです。
各肢の最終判定は、a:正しい、b:誤り、c:誤り、d:正しい、e:正しいです。
選択肢の確認
選択肢1:a、b、c
正答ではありません。 aの早期離床は正しいですが、bの酸素療法は血栓形成の予防法ではなく、cの抗血小板療法も本問で問う一般的周術期VTE予防の中心ではありません。
選択肢2:a、b、e
正答ではありません。 aの早期離床とeの弾性ストッキングは予防策ですが、bの酸素療法は低酸素血症への支持療法で、血栓形成を予防しません。
選択肢3:a、d、e
正答です。 早期離床、リスクに応じた抗凝固療法、適切な弾性ストッキングは、静脈うっ滞と凝固亢進へ対応する代表的な周術期VTE予防法です。
選択肢4:b、c、d
正答ではありません。 dの抗凝固療法はリスク評価下で用いますが、bの酸素療法は血栓予防ではなく、cも一般的周術期VTE予防の標準的中心ではありません。
選択肢5:c、d、e
正答ではありません。 dの抗凝固療法とeの弾性ストッキングは予防法ですが、cの抗血小板療法は本問の一般的手術患者で選ぶ標準的中心項目ではありません。
覚えるポイント
- 周術期VTE予防はリスクと出血リスクを評価し、早期離床・機械的予防・抗凝固を適切に組み合わせる。
- 酸素療法は低酸素血症の治療であり、血栓形成そのものを予防しない。
- 抗血小板薬を全状況で否定せず、本問の一般的VTE予防の中心が抗凝固療法であると区別する。
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