36PM25|第36回 臨床工学技士国家試験 過去問

過去問題(分野未登録)第36回

心電図の計測で商用交流雑音対策に用いられるのはどれか。 a.移動平均処理 b.加算平均処理 c.差動増幅器 d.ハムフィルタ e.AC ラインフィルタ

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正解: 4

正答

4

公式正答は 4 です。正答内容は c、d です。

この問題のポイント

心電図へ混入する商用交流雑音には、両入力へ同相に入った成分を高い同相信号除去比で抑える差動増幅器と、50/60 Hz付近を選択的に減衰させるハムフィルタを用います。

解説

電極・リード線と周囲の商用電源との静電結合などにより、50 Hzまたは60 Hzの雑音が両入力へ共通に混入します。差動増幅器は二つの入力の差を増幅し、同相信号除去比(CMRR)が高いほど共通に入った雑音を抑えられます。ハムフィルタは50/60 Hz付近を狭い帯域で減衰させるノッチフィルタです。ただし信号成分への影響もあるため、電極接触、配線、接地などの基本対策と併用します。

移動平均処理は一定区間の標本を平均して波形を平滑化できますが、窓幅に応じて急な変化を遅らせ、頂点を小さくすることがあります。雑音処理へ使えないわけではありませんが、商用交流雑音に対する本問の代表的組合せではありません。加算平均処理は刺激に同期した誘発電位などを反復加算し、非同期雑音を相対的に減らす方法です。ACラインフィルタは電源線を伝わる雑音を抑える部品で、心電図信号へ混入した商用周波数成分を処理する本問の組合せとは区別します。

各項目の判定は、a:本問の代表対策ではない、b:本問の代表対策ではない、c:該当、d:該当、e:非該当です。

各肢の最終判定は、a:誤り、b:誤り、c:正しい、d:正しい、e:誤りです。

選択肢の確認

選択肢1:a、b

正答ではありません。 移動平均は平滑化、加算平均は反復・同期信号の抽出に用いますが、商用交流雑音に対する代表的な差動除去と50/60 Hz選択除去の組合せではありません。

選択肢2:a、e

正答ではありません。 移動平均は一般的な平滑化処理、ACラインフィルタは電源線側の伝導雑音対策であり、心電図へ混入した商用交流雑音に対する本問の代表的組合せではありません。

選択肢3:b、c

正答ではありません。 cの差動増幅器は同相雑音を抑えますが、bの加算平均処理は主に刺激同期した微小反応の抽出法で、ハムフィルタとの組合せではありません。

選択肢4:c、d

正答です。 差動増幅器で両入力へ共通に入る雑音を抑え、ハムフィルタで50/60 Hz成分を選択的に減衰させるため、c・dが該当します。

選択肢5:d、e

正答ではありません。 dのハムフィルタは該当しますが、eのACラインフィルタは電源線側の対策であり、差動増幅器を欠くこの組合せは本問の正答ではありません。

覚えるポイント

  • 商用交流雑音の代表対策は、高CMRRの差動増幅器と50/60 Hzのハムフィルタ。
  • 移動平均は平滑化できるが、窓幅による遅延・頂点減衰を伴い得る。
  • 加算平均は刺激同期信号、ACラインフィルタは電源線側の雑音対策として区別する。

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