36PM7|第36回 臨床工学技士国家試験 過去問

過去問題(分野未登録)第36回

上腕動脈の血圧について正しいのはどれか。 a.平均血圧は収縮期血圧と拡張期血圧の加算平均である。 b.聴診法による血圧測定ではクスマウル音を聴取する。 c.収縮期血圧と拡張期血圧との差が脈圧である。 d.細動脈の血管抵抗増加により上昇する。 e.交感神経興奮により上昇する。

解答・解説を見る

正解: 5

正答

5

公式正答は 5 です。正答内容は c、d、e です。

この問題のポイント

脈圧・平均動脈圧の定義、聴診法で聞くKorotkoff音、血圧を決める心拍出量と末梢血管抵抗を整理します。細動脈の抵抗増加と交感神経興奮はいずれも血圧を上げる方向に働きます。

解説

aは誤りです。平均動脈圧は動脈圧波形を1心周期で時間平均した値です。正常に近い心拍数では、拡張期が収縮期より長いことを反映して、平均動脈圧≈拡張期血圧+脈圧/3 と近似します。収縮期血圧と拡張期血圧の単純な加算平均ではありません。

bも誤りです。上腕動脈をカフで圧迫して行う聴診法では、減圧に伴って生じる Korotkoff音 を聞きます。「Kussmaul音」という音を聞く検査ではありません。Kussmaul呼吸やKussmaul徴候などの別概念と混同しないことが重要です。

cは正しく、脈圧は収縮期血圧−拡張期血圧です。dも正しく、細動脈の末梢血管抵抗が増加すると、ほかの条件が同じなら平均動脈圧は上昇します。eも正しく、交感神経興奮は血管収縮によって末梢血管抵抗を高めるほか、心拍数・心収縮力を増して心拍出量を増やし、血圧を上げる方向に働きます。

各項目の判定は、a:誤り、b:誤り、c:正しい、d:正しい、e:正しいです。

各肢の最終判定は、a:誤り、b:誤り、c:正しい、d:正しい、e:正しいです。

選択肢の確認

選択肢1:a、b、c

正答ではありません。 cの脈圧の記述は正しいですが、aは平均動脈圧を単純平均とする点、bはKorotkoff音でなくKussmaul音とする点が誤りです。

選択肢2:a、b、e

正答ではありません。 eの交感神経興奮による昇圧は正しい一方、aの平均動脈圧とbの聴診音の記述がどちらも誤りです。

選択肢3:a、d、e

正答ではありません。 dの末梢血管抵抗増加とeの交感神経興奮は血圧を上げますが、aの平均動脈圧は収縮期・拡張期血圧の単純平均ではありません。

選択肢4:b、c、d

正答ではありません。 cとdは正しいですが、聴診法で聞くのはKorotkoff音であり、bのKussmaul音という記述が誤りです。

選択肢5:c、d、e

正答です。 脈圧は収縮期血圧と拡張期血圧の差で、細動脈の末梢血管抵抗増加と交感神経興奮はいずれも血圧を上げるため、c・d・eが正しい組合せです。

覚えるポイント

  • 脈圧=収縮期血圧−拡張期血圧、平均動脈圧≈拡張期血圧+脈圧/3。
  • 上腕動脈の聴診法で聞くのはKorotkoff音。
  • 末梢血管抵抗と心拍出量の増加は血圧を上げ、交感神経はその両方へ作用する。

掲載内容は受験学習用に編集しています。正式な正答・採点上の取扱いは、各試験実施機関の発表を優先してください。 情報の確認方法と訂正窓口は編集方針に掲載しています。 本サービスは診断・治療・臨床判断を目的とするものではありません。

問題文・正答・解説に誤りを見つけたら、この問題の誤りを報告する([email protected])までお知らせください。確認して修正します。

関連問題

← 36PM636PM8 →
学習アプリでこの問題を解く(記録・メモ・カード化)