36PM8|第36回 臨床工学技士国家試験 過去問
ネフロンにおいてアミノ酸のほとんどが再吸収される部位はどれか。

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正解: 2
正答
2
公式正答は 2 です。正答内容は B です。
この問題のポイント
図中のA〜Eをネフロンの各部位へ対応させ、糸球体での「濾過」と尿細管での「再吸収」を区別します。濾過されたアミノ酸の大部分を回収するのは、図中Bの近位尿細管です。
解説
図中Aは糸球体とボーマン嚢からなる腎小体、Bは近位尿細管、Cはヘンレ係蹄、Dは遠位尿細管、Eは集合管です。血漿中の遊離アミノ酸は糸球体で原尿へ濾過された後、正常ではその大部分が近位尿細管で再吸収されます。
近位尿細管の管腔側膜では、Na⁺依存性アミノ酸共輸送体などがNa⁺の濃度勾配を利用してアミノ酸を上皮細胞内へ取り込みます。これは二次性能動輸送です。その駆動力となるNa⁺勾配は、基底側膜のNa⁺/K⁺-ATPaseがATPを使って維持します。取り込まれたアミノ酸は基底側から間質・毛細血管へ移動します。したがって正答はBです。
選択肢の確認
選択肢1:A
正答ではありません。 Aは腎小体で、血液から原尿をつくる糸球体濾過の場です。アミノ酸はここで濾過されますが、濾過液から血液側へ回収する主要な再吸収部位ではありません。
選択肢2:B
正答です。 Bは近位尿細管です。濾過されたアミノ酸の大部分は、Na⁺依存性共輸送などを介してこの部位で再吸収され、尿への喪失が防がれます。
選択肢3:C
正答ではありません。 Cはヘンレ係蹄です。下降脚の水透過性や上行脚でのNaCl輸送を通じて髄質の浸透圧勾配形成へ関与しますが、アミノ酸回収の中心部位ではありません。
選択肢4:D
正答ではありません。 Dは遠位尿細管です。Na⁺・Ca²⁺などの調節や酸塩基平衡に関与する部位であり、濾過アミノ酸の大部分を再吸収する近位尿細管とは役割が異なります。
選択肢5:E
正答ではありません。 Eは集合管です。ADHによる水再吸収調節や電解質・酸塩基調節、尿濃縮の最終調整を担いますが、アミノ酸再吸収の主座ではありません。
覚えるポイント
- 「糸球体で濾過、近位尿細管で大量回収」と流れで整理します。
- グルコースとアミノ酸は、正常では近位尿細管でほぼ回収されます。
- 二次性能動輸送の駆動力は、基底側Na⁺/K⁺-ATPaseが維持するNa⁺勾配です。
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