36PM33|第36回 臨床工学技士国家試験 過去問
皮膚を通して生体内に伝達される物理的エネルギーによって、生体に何らかの不可逆的な障害が生じるとされているエネルギー密度の下限はどれか。
解答・解説を見る
正解: 3
正答
3
公式正答は 3 です。正答内容は 100 mW/cm² です。
この問題のポイント
本問では、生体へ物理的エネルギーを伝達する装置の安全を学ぶ際の国家試験上の代表値として、100 mW/cm²を選びます。ただし、mW/cm²は物理的には単位面積当たりの電力、すなわち強度・電力密度の単位です。
解説
公式設問は「エネルギー密度」という語を用いていますが、選択肢のmW/cm²は時間を含まない電力密度です。単位面積当たりに蓄積したエネルギーを表すならJ/cm²などになります。この単位の違いを理解したうえで、国家試験が求める下限の代表値 100 mW/cm² を選びます。
実際の生体影響は、強度だけで一意に決まりません。照射時間、周波数、集束、連続波かパルス波か、デューティ比、照射面積、組織の吸収・灌流などに左右されます。したがって、1または10 mW/cm²ならあらゆる条件で安全、100 mW/cm²を超えれば直ちに必ず不可逆障害、1または10 W/cm²が普遍的な「上限」といった断定はしません。本問では提示された記憶値との一致だけで判定します。
選択肢の確認
選択肢1:1 mW/cm²
正答ではありません。 国家試験上の代表値100 mW/cm²の1/100であり、本問が問う下限値には一致しません。あらゆる照射条件で必ず安全という意味ではありません。
選択肢2:10 mW/cm²
正答ではありません。 本問の代表値100 mW/cm²の1/10で、提示された下限値と一致しません。生体影響は強度以外の条件にも依存します。
選択肢3:100 mW/cm²
正答です。 生体へ物理的エネルギーを伝達する場合の不可逆的障害に関し、本問が国家試験上の代表値として求めている値です。
選択肢4:1 W/cm²
正答ではありません。 1 W/cm²は1000 mW/cm²で、本問の代表値100 mW/cm²の10倍です。「障害の上限」ではなく、下限として問われた値と一致しないため除外します。
選択肢5:10 W/cm²
正答ではありません。 10 W/cm²は10000 mW/cm²で、本問の代表値の100倍です。普遍的な上限を意味する値ではなく、下限値の選択肢ではありません。
覚えるポイント
- 本問の国家試験上の代表値は100 mW/cm²。
- mW/cm²は物理的にはエネルギー密度でなく、強度・電力密度の単位。
- 生体影響は照射時間・周波数・集束・デューティ比・組織などにも依存し、強度だけで安全・障害を絶対化しない。
掲載内容は受験学習用に編集しています。正式な正答・採点上の取扱いは、各試験実施機関の発表を優先してください。 情報の確認方法と訂正窓口は編集方針に掲載しています。 本サービスは診断・治療・臨床判断を目的とするものではありません。
問題文・正答・解説に誤りを見つけたら、この問題の誤りを報告する([email protected])までお知らせください。確認して修正します。