35PM89|第35回 臨床工学技士国家試験 過去問

過去問題(分野未登録)第35回

生体内における材料の劣化に影響しないのはどれか。

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正解: 4

正答

4

公式正答は 4 です。正答内容は フィブリノーゲンの存在 です。

この問題のポイント

生体内材料の化学的劣化には酸化、加水分解・腐食、酵素反応、材料固有の化学組成が関与します。フィブリノゲンは主に表面蛋白吸着と血小板接着・血栓形成へ関わり、本問で挙げる直接的な化学劣化因子ではありません。

解説

活性酸素種は高分子鎖や金属表面の酸化を促進します。水は加水分解されやすい結合を切断し、金属の腐食環境にもなります。材料の化学組成は、酸化・加水分解されやすい官能基、結晶性、添加剤などを通じて劣化速度を左右します。酵素は特定の化学結合を触媒的に切断し、生分解性材料などの劣化へ関与し得ます。

フィブリノゲンは材料表面へ吸着し、構造変化や受容体との相互作用を介して血小板接着・活性化、血栓形成へ関与します。しかし本問の選択肢を比較すると、フィブリノゲンの存在は材料本体を酸化・加水分解・酵素分解する直接的な化学劣化因子として挙げる項目ではありません。蛋白吸着が表面状態や生体反応を変え、長期的な材料挙動へ間接影響を与える可能性まで全面否定するものではありません。

選択肢の確認

選択肢1:活性酸素

正答ではありません。 炎症細胞などが産生する活性酸素種は、高分子や金属を酸化して分子鎖切断・物性低下・腐食を促す劣化因子です。

選択肢2:水の存在

正答ではありません。 水はエステル結合などの加水分解に関与し、イオン移動を伴う腐食環境も形成します。生体内材料劣化の重要な環境因子です。

選択肢3:材料の化学組成

正答ではありません。 分子骨格、官能基、結晶性、添加剤などの化学組成により、酸化・加水分解・溶出への耐性が変わります。

選択肢4:フィブリノーゲンの存在

正答です。 フィブリノゲンは表面蛋白吸着と血小板接着・血栓形成へ主に関与し、本問で挙げる材料本体の直接的な化学劣化因子には該当しません。

選択肢5:酵素反応

正答ではありません。 リパーゼやプロテアーゼなどは材料の化学結合を触媒的に分解し得ます。材料組成に応じ、生体内劣化へ関与する因子です。

覚えるポイント

  • 材料劣化の代表機序は酸化、加水分解・腐食、酵素分解。
  • 材料の化学組成が、どの劣化機序を受けやすいか決める。
  • フィブリノゲンは主に蛋白吸着・血小板接着・血栓形成へ関与する。

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