37AM83第37回 臨床工学技士国家試験 過去問

医用基礎工学流体・圧力・音響レイノルズ数・ポアズイユ・静水圧・ドプラ効果

正しいのはどれか。

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正解: 1

正答

1

この問題のポイント

この問題では、血液循環に関する圧、粘度、血管抵抗、脈波伝播速度、血球分布が問われています。

大動脈では血液の流速による動圧も存在しますが、血圧として測定される静圧の方が大きくなります。

解説

流体の圧は、静圧と動圧に分けて考えることがあります。

  • 静圧:血管壁を押す圧力
  • 動圧:流れの速さによる運動エネルギーに相当する圧力

大動脈では血液が速く流れますが、通常、血管壁にかかる静圧の値は動圧より大きくなります。

ヘマトクリット値は血液中に占める赤血球の割合です。ヘマトクリット値が上昇すると、赤血球が多くなり、血液の粘度は上昇します。

血管抵抗は、管の半径に非常に強く影響されます。ハーゲン・ポアズイユの関係では、抵抗は半径の4乗に反比例します。したがって、血管内径が小さくなると血管抵抗は上昇します。

脈波伝播速度は、血管の硬さや径、壁の性状に影響されます。血管の種類に関わらず同じではありません。一般に硬い血管ほど速く伝わります。

細動脈などの微小循環では、赤血球は中央部を流れやすく、血管壁近くには血漿層が形成されやすくなります。血球が血管壁部に集まるわけではありません。

ひっかけポイント
血管抵抗は「半径の4乗」に強く依存します。血管径が少し小さくなるだけでも、抵抗は大きく増加します。

選択肢の確認

1.正しい。
大動脈において、血管壁にかかる静圧の値は、流速による動圧よりも大きいです。血圧として臨床的に扱う圧は主に静圧です。

2.誤り。
ヘマトクリット値が上昇すると、赤血球成分が増えるため血液の粘度は上昇します。低下するわけではありません。

3.誤り。
血管内径が小さくなると、血管抵抗は低下ではなく上昇します。抵抗は半径の4乗に反比例します。

4.誤り。
脈波伝播速度は血管の硬さや構造により異なります。血管の種類に関わらず同じではありません。

5.誤り。
細動脈では、赤血球は血管の中心部を流れやすく、血管壁付近には血漿層ができやすくなります。血球が血管壁部に集まるという記述は不適切です。

覚えるポイント

  • 大動脈では、静圧は動圧より大きいです。
  • ヘマトクリット値が上昇すると、血液粘度は上昇します。
  • 血管抵抗は、血管半径の4乗に強く依存します。
  • 血管内径が小さくなると、血管抵抗は上昇します。
  • 脈波伝播速度は、血管の硬さや種類によって変わります。

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