37PM30|第37回 臨床工学技士国家試験 過去問
体温計測について正しいのはどれか。 a.婦人用電子体温計は 4 桁で表示する。 b.深部体温計では熱流補償法が用いられる。 c.医用サーモグラフィは近赤外線を利用している。 d.予測式電子体温計にはサーモパイルが使用される。 e.耳用赤外線体温計は体温の連続測定に適している。
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正解: 1
正答
1
この問題のポイント
この問題では、体温計測機器の種類と測定原理が問われています。
正しい小項目は、aとbです。
- a.婦人用電子体温計は4桁で表示する。
- b.深部体温計では熱流補償法が用いられる。
解説
体温計測では、目的に応じて測定部位や測定方式が異なります。
婦人用電子体温計は、基礎体温のわずかな変化を把握するために用いられます。通常の電子体温計より細かい表示が必要で、36.55℃のように小数第2位まで、つまり4桁で表示します。
深部体温計では、体表面から深部体温を推定するために熱流補償法が用いられます。皮膚表面から外部へ逃げる熱流を補償し、深部と皮膚表面の温度差を小さくして、非侵襲的に深部体温に近い値を測定します。
医用サーモグラフィは、体表面から放射される赤外線を利用して温度分布を画像化します。近赤外線ではなく、主に熱放射としての赤外線を利用します。
予測式電子体温計は、温度上昇のカーブから平衡温を予測する体温計です。一般にサーミスタなどの温度センサを用います。サーモパイルは赤外線を検出するセンサで、耳用赤外線体温計などに関係します。
耳用赤外線体温計は短時間測定に適していますが、体温の連続測定には適していません。連続測定には食道温、膀胱温、直腸温、深部体温計などを目的に応じて使用します。
生体計測での注意点
体温は測定部位によって値が異なります。腋窩温、口腔温、直腸温、鼓膜温、深部体温を混同せず、測定目的と患者状態に応じて使い分けます。
選択肢の確認
1.正しい。
選択肢1はa、bの組合せです。婦人用電子体温計は4桁表示で、深部体温計では熱流補償法が用いられます。
2.誤り。
選択肢2はa、eの組合せです。aは正しいですが、eが不適切です。耳用赤外線体温計は短時間測定に適しますが、連続測定には適していません。
3.誤り。
選択肢3はb、cの組合せです。bは正しいですが、cが不適切です。医用サーモグラフィは近赤外線ではなく、体表面からの赤外線放射を利用します。
4.誤り。
選択肢4はc、dの組合せです。どちらも不適切です。予測式電子体温計ではサーミスタなどが用いられ、サーモパイルは赤外線検出に関係します。
5.誤り。
選択肢5はd、eの組合せです。どちらも不適切です。耳用赤外線体温計は連続測定用ではありません。
覚えるポイント
- 婦人用電子体温計は、小数第2位までの4桁表示です。
- 深部体温計では熱流補償法が用いられます。
- 医用サーモグラフィは体表面からの赤外線放射を利用します。
- 予測式電子体温計では、温度上昇カーブから平衡温を予測します。
- 耳用赤外線体温計は短時間測定向きで、連続測定には適しません。