68AM026|第68回 臨床検査技師国家試験 過去問
心臓超音波像を別に示す。 この像を描出する際の探触子の位置はどれか。

解答・解説を見る
正解: 3
正答
3(傍胸骨)
この問題のポイント
心エコー像に並ぶ心腔と弁の位置関係から、どの音響窓で得た短軸断面かを見分ける問題です。
解説
実画像では、扇形の走査範囲の中央に大動脈基部がほぼ円形に描出され、その内部に大動脈弁尖の線状エコーが見えます。大動脈基部の周囲には右室流出路や心房などに相当する無エコー腔が断面として配置され、心室が縦長に連なる長軸像や、左右心房・心室の4腔が並ぶ四腔像ではありません。画面下端には心電図、左側には深度目盛が表示されていますが、矢印や解剖学的ラベルはありません。これは大動脈弁レベルの傍胸骨短軸像です。左胸骨縁の第3〜4肋間付近に探触子を置いてまず傍胸骨長軸像を描出し、接触位置を保って探触子をおよそ90度回転すると短軸像になります。さらにビームを心基部側へ傾けると、大動脈弁レベルで中央の大動脈弁と周囲構造を観察できます。したがって、画像を得る探触子位置は傍胸骨です。断面名と探触子位置は別の概念であり、「短軸像だから心尖部」と考えないことが重要です。
選択肢の確認
1.誤り。心窩部では肝臓を音響窓として心臓を下方から見上げ、心窩部四腔像や下大静脈長軸像などを描出します。本画像の大動脈弁レベル短軸像とは異なります。
2.誤り。心尖部では探触子を心尖拍動部に置き、心尖部四腔像・二腔像・長軸像を描出します。大動脈基部が中央に円形に見える本画像の標準位置ではありません。
3.正しい。左胸骨縁の傍胸骨アプローチで探触子を回転・傾斜すると、画像に示された大動脈弁レベル短軸像を描出できます。
4.誤り。右胸壁は右胸心など特殊な条件では音響窓になり得ますが、正常位置の心臓でこの標準断面を得る基本位置ではありません。
5.誤り。胸骨上窩は上行大動脈から大動脈弓、下行大動脈などを観察する位置であり、本画像の大動脈弁レベル短軸像には対応しません。
覚えるポイント
- 大動脈弁レベル短軸像では大動脈基部が中央に円形に見えます。
- 傍胸骨長軸像から探触子を約90度回転すると短軸像になります。
- 心尖部は四腔像・二腔像、胸骨上窩は大動脈弓の観察に用います。
掲載内容は受験学習用に編集しています。正式な正答・採点上の取扱いは、各試験実施機関の発表を優先してください。 情報の確認方法と訂正窓口は編集方針に掲載しています。 本サービスは診断・治療・臨床判断を目的とするものではありません。
問題文・正答・解説に誤りを見つけたら、この問題の誤りを報告する([email protected])までお知らせください。確認して修正します。