68PM024|第68回 臨床検査技師国家試験 過去問

心臓超音波カラードプラ法の四腔像を別に示す。 疾患はどれか。

68PM024の問題画像
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正解: 5

正答

5(心房中隔欠損症)

この問題のポイント

心尖部四腔像のカラードプラで、異常血流が心室中隔ではなく心房中隔部を横切る位置を確認する問題です。

解説

提示画像は四腔像で、左右の心房・心室と房室弁を同一断面に描出しています。画像中央の心房中隔部に、中隔を横切る青色を含む局所的な異常カラー信号が実際に確認でき、心房間短絡を示します。カラードプラの赤と青は血液の種類を示す色ではなく、探触子へ近づくか遠ざかるかという流れの方向を表すため、色名だけで病名を決めてはいけません。重要なのは異常信号がどの解剖学的構造を通過するかです。心房中隔欠損症〈ASD〉では心房中隔に欠損孔があり、通常は左房圧が右房圧より高いため左→右短絡を生じ、右心系の容量負荷につながります。心エコーでは欠損部、心房間短絡、右房・右室拡大などを評価します。本画像は大血管同士や動脈管、心室中隔を横切る血流ではなく、心房中隔レベルの所見です。

選択肢の確認

1.誤り。Fallot四徴症は心室中隔欠損、大動脈騎乗、右室流出路狭窄、右室肥大からなり、本画像の心房中隔短絡とは異なります。
2.誤り。大血管転位症は大動脈が右室、肺動脈が左室から起始する大血管接続異常で、流出路・大血管の起始関係を確認します。
3.誤り。動脈管開存症は下行大動脈と肺動脈の間に短絡が残る病態で、心房中隔を横切るカラー信号ではありません。
4.誤り。心室中隔欠損症なら左右心室間の心室中隔を通過する高速ジェットを認めますが、提示信号は心房レベルです。
5.正しい。四腔像で心房中隔部を横切る異常血流が確認でき、心房中隔欠損症に一致します。

覚えるポイント

  • カラードプラは色より先に異常血流の通過部位を確認します。
  • ASDは心房中隔を介する通常左→右短絡です。
  • 心室中隔ならVSD、大動脈−肺動脈間ならPDAを考えます。

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