68AM071|第68回 臨床検査技師国家試験 過去問
感染経路が空気感染である病原体はどれか。2つ選べ。
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正解: 1・2
正答
1(Measles virus〈麻疹ウイルス〉)、2(Mycobacterium tuberculosis)
この問題のポイント
空気中に長く浮遊する微粒子で伝播する空気感染と、近距離で落下する飛沫感染を区別する問題です。
解説
空気感染では、咳や会話などから生じた小さな飛沫核・エアロゾルに病原体が含まれ、空気中を浮遊して離れた人にも吸入されます。代表が麻疹ウイルス、結核菌、水痘・帯状疱疹ウイルスです。麻疹ウイルスは感染力が非常に強く、Mycobacterium tuberculosis(結核菌)は感染性肺結核患者などから生じる微粒子を吸入することで肺胞へ到達します。医療現場では標準予防策に空気予防策を加え、陰圧個室、適切な換気、医療従事者のN95微粒子用マスクなどを用います。これに対し飛沫感染では比較的大きな飛沫が主に近距離へ飛び、マイコプラズマ肺炎、髄膜炎菌感染症、風疹などが代表です。「発疹を生じるウイルスだから同じ経路」と考えず、麻疹は空気、風疹は飛沫と分けて覚える必要があります。
選択肢の確認
1.正しい。Measles virus〈麻疹ウイルス〉は代表的な空気感染病原体で、感受性者への伝播力が非常に高いです。
2.正しい。肺や喉頭に感染巣をもつMycobacterium tuberculosisは、菌を含む飛沫核の吸入により空気感染します。
3.誤り。Mycoplasma pneumoniaeは咳などによる飛沫を介して伝播するため、基本となるのは飛沫感染です。
4.誤り。Neisseria meningitidis(髄膜炎菌)は鼻咽頭分泌物の飛沫・濃厚接触で伝播し、飛沫予防策の対象です。
5.誤り。Rubella virus〈風疹ウイルス〉は主に飛沫感染であり、麻疹ウイルスとは感染経路の分類が異なります。
覚えるポイント
- 空気感染の代表は結核・麻疹・水痘です。
- 空気予防策は陰圧個室とN95マスクが基本です。
- マイコプラズマ・髄膜炎菌・風疹は飛沫感染です。
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