68AM072|第68回 臨床検査技師国家試験 過去問

微生物の分類について正しいのはどれか。2つ選べ。

2つ選択
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正解: 1・5

正答

1(原虫は真核生物である)、5(ウイルスは原核生物、真核生物のどちらにも分類されない)

この問題のポイント

核膜・細胞小器官・リボソームをもつかという細胞構造から、原虫・細菌・真菌・リケッチア・ウイルスを分類する問題です。

解説

真核生物はDNAを核膜で囲まれた核内にもち、ミトコンドリアなどの膜小器官と80Sリボソームを備えます。原虫は主に単細胞性の真核生物で、真菌も酵母型・菌糸型にかかわらず真核生物です。これに対し細菌は核膜をもたず、DNAが細胞質の核様体に存在する原核生物で、70Sリボソームをもちます。リケッチアは宿主細胞内でなければ増殖しにくい偏性細胞内寄生性ですが、細胞膜、リボソーム、DNAとRNAをもち、二分裂する細菌なので原核生物です。ウイルスは核酸としてDNAまたはRNAのいずれかと蛋白質の殻などからなり、細胞構造・リボソーム・独立したエネルギー産生系をもちません。宿主細胞の機構を利用して複製する非細胞性の存在であるため、原核生物にも真核生物にも分類されません。「細胞内で増殖する」だけでリケッチアとウイルスを同じ分類にしないことが重要です。

選択肢の確認

1.正しい。原虫は核膜で囲まれた核と細胞小器官をもつ、主に単細胞性の真核生物です。
2.誤り。細菌は核膜をもたない原核生物であり、真核生物ではありません。
3.誤り。真菌は核、ミトコンドリア、80Sリボソームなどをもつ真核生物です。
4.誤り。リケッチアは偏性細胞内寄生性であっても細菌の一群であり、原核生物です。
5.正しい。ウイルスは非細胞性で、宿主の複製装置に依存するため原核・真核のいずれにも分類されません。

覚えるポイント

  • 原虫と真菌は真核生物です。
  • 細菌とリケッチアは原核生物です。
  • ウイルスはリボソームをもたない非細胞性の存在です。

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