68AM082|第68回 臨床検査技師国家試験 過去問
免疫担当細胞について正しいのはどれか。
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正解: 2
正答
2(NK細胞はIFN-γを産生する)
この問題のポイント
各免疫担当細胞について、「何を認識し、何を放出し、どの免疫反応を担うか」を対応させる問題です。
解説
NK細胞(natural killer cell、ナチュラルキラー細胞)は自然免疫に属し、あらかじめ抗原特異的に感作されなくても、ウイルス感染細胞や腫瘍細胞を傷害できます。標的細胞の主要組織適合遺伝子複合体〈MHC〉クラスIの低下などを手掛かりに認識し、パーフォリンとグランザイムでアポトーシスを誘導します。またインターフェロンγ〈IFN-γ〉を産生し、マクロファージを活性化して細胞内寄生微生物への防御を強めます。免疫細胞は単に「自然免疫か獲得免疫か」だけでなく、好塩基球は即時型アレルギー、Th1細胞は細胞性免疫と遅延型過敏反応、Th2細胞はIgE産生や好酸球応答、抗原提示細胞はMHCクラスIIによるCD4陽性T細胞への提示、と機能で整理します。
選択肢の確認
1.誤り。好塩基球は高親和性IgE受容体をもち、ヒスタミンなどを放出してI型アレルギーに関与します。好中球やマクロファージのような主要な貪食細胞ではありません。
2.正しい。NK細胞は標的細胞を直接傷害するほか、IFN-γを産生してマクロファージ活性化やTh1型応答を促します。
3.誤り。遅延型(IV型)過敏反応の中心は抗原特異的Th1細胞と活性化マクロファージです。好中球は急性炎症で貪食を担います。
4.誤り。Th2細胞はIL-4、IL-5、IL-13などを産生し、B細胞の抗体産生、IgEへのクラススイッチ、好酸球応答など液性免疫・アレルギーに関与します。
5.誤り。CD4陽性T細胞は抗原提示細胞上のMHCクラスIIと抗原ペプチドを認識する側です。MHCクラスIIを恒常的に発現する代表は樹状細胞、マクロファージ、B細胞です。
覚えるポイント
- NK細胞=自然免疫、パーフォリン・グランザイム、IFN-γ。
- Th1=細胞性免疫・IV型過敏反応、Th2=抗体・IgE・好酸球。
- MHCクラスIIは抗原提示細胞からCD4陽性T細胞へ提示する。
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