68AM090|第68回 臨床検査技師国家試験 過去問
院内の医療安全を確保するための措置に含まれないのはどれか。
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正解: 3
正答
3(医療過誤を起こした職員を処罰する)
この問題のポイント
医療安全管理の目的が個人への制裁ではなく、事故につながる仕組みを見つけて再発を防ぐことだと理解する問題です。
解説
医療事故は、確認手順、表示、情報伝達、人員配置、教育、機器設計など複数の要因が重なって発生します。そのため院内の安全管理では、ヒヤリ・ハット(患者への実害には至らなかったインシデント)も含めて広く報告を集め、原因分析を行い、手順や環境を改善します。検体採取・検査・輸血では、氏名だけでなく生年月日や患者IDなど2つ以上の識別子を患者本人・リストバンド・依頼情報と照合することが取り違え防止に重要です。事故後は根本原因分析〈RCA〉などで「なぜ防御策が機能しなかったか」を調べます。故意や重大な規則違反への人事対応と、安全管理制度としての再発防止は区別すべきであり、過誤を起こした個人を一律に処罰することは安全確保の措置そのものではありません。処罰を前面に出すと報告が萎縮し、潜在的な危険が組織内で共有されにくくなります。
選択肢の確認
1.正しい。ヒヤリ・ハット事例を収集すると、患者被害が起こる前の弱点や繰り返すパターンを発見し、予防策を立てられます。
2.正しい。安全管理のための職員研修は、標準手順、緊急時対応、報告方法を共有する組織的な安全対策です。
3.誤り。職員の処罰は医療安全確保の基本措置ではありません。原因を個人だけに帰さず、再発を可能にしたシステム要因を改善する必要があります。
4.正しい。検査実施時の患者確認は、検体・結果・患者の取り違えを防ぐ最も基本的な防護策です。
5.正しい。医療事故発生時の調査は、直接原因と背景要因を明らかにし、実効性のある再発防止策へつなげます。
覚えるポイント
- 医療安全は「報告→分析→対策→評価」の循環で改善する。
- 患者確認は氏名だけに頼らず、2つ以上の識別子を照合する。
- 個人非難ではなくシステム要因を分析するが、故意の違反とは区別する。
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