68PM036|第68回 臨床検査技師国家試験 過去問
eGFR の計算に使用するのはどれか。2つ選べ。
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正解: 3・4
正答
3.年齢、4.血清クレアチニン濃度
この問題のポイント
日本人成人の血清クレアチニンを用いるeGFR推算式に入る変数を選ぶ問題です。
解説
糸球体濾過量(glomerular filtration rate:GFR)は腎臓の濾過機能を表す基本指標ですが、厳密な測定には外因性物質の投与や蓄尿などが必要です。日常診療では、血清クレアチニンから推算糸球体濾過量(estimated GFR:eGFR)を求めます。日本人成人の式は、eGFR=194×血清クレアチニンの-1.094乗×年齢の-0.287乗で、女性ではさらに0.739を掛けます。単位はmL/min/1.73 m²で、標準体表面積1.73 m²に補正された値です。したがって選択肢の中で式に必要なのは年齢と血清クレアチニン濃度です。身長や体重はこの成人標準式へ直接代入しません。ただし薬物投与量などのため個人の体格に合わせた値が必要な場合は、体表面積補正を外す計算に身長・体重を用いることがあります。また小児では身長を使う別の推算式が用いられるため、対象が成人であることも重要です。尿中クレアチニン濃度、一定時間の尿量、血清クレアチニン濃度を用いるのは、実測クレアチニンクリアランスの考え方です。eGFRは蓄尿不要という利点がありますが、筋肉量が極端な例や急激に腎機能が変化する例では血清クレアチニンがGFRを正確に反映しにくい点に注意します。
選択肢の確認
1.身長:誤り。日本人成人の標準的な血清クレアチニンeGFR式には直接用いません。
2.体重:誤り。成人標準式の変数ではありませんが、体表面積補正を外す場合などには別途用いることがあります。
3.年齢:正しい。加齢に伴うGFRの差を反映するため、年齢の-0.287乗を用います。
4.血清クレアチニン濃度:正しい。糸球体濾過機能を反映する主要変数で、式では-1.094乗して用います。
5.尿中クレアチニン濃度:誤り。実測クレアチニンクリアランスには必要ですが、eGFR推算式には不要です。
覚えるポイント
- 成人eGFRの基本変数は血清クレアチニン、年齢、性別である。
- 日本人成人式の単位はmL/min/1.73 m²である。
- 尿中クレアチニンは実測クレアチニンクリアランスに用い、eGFRには用いない。
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