68PM038|第68回 臨床検査技師国家試験 過去問
ビウレット法でキレート呈色反応を示すのはどれか。
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正解: 2
正答
2.銅イオン
この問題のポイント
ビウレット反応で蛋白質のペプチド結合と呈色錯体を作る金属イオンを選ぶ問題です。
解説
ビウレット法は、血清総蛋白を測定する代表的な呈色法です。強アルカリ性条件下で、蛋白質中の複数のペプチド結合に含まれる窒素原子が二価銅イオン(Cu²⁺)へ配位し、赤紫色のキレート錯体を形成します。この錯体の吸光度を測定すると、一定範囲で蛋白質濃度に対応するため定量できます。反応には少なくとも二つ以上のペプチド結合が必要で、遊離アミノ酸は通常ほとんど呈色しません。「ビウレット」という名称は、尿素を加熱してできるビウレット化合物が同様の紫色反応を示すことに由来しますが、検体中のビウレットを測っているわけではありません。試薬には硫酸銅のほか、アルカリ性を作る水酸化ナトリウム、銅イオンを溶液中で安定化する酒石酸塩、銅の自己還元を抑えるヨウ化物などが含まれます。測定原理を「蛋白質のペプチド結合+アルカリ性+Cu²⁺=赤紫色錯体」と一まとまりで覚えるとよいでしょう。鉄・亜鉛・カルシウム・マグネシウムにも生体内で重要な役割はありますが、ビウレット反応の中心金属ではありません。
選択肢の確認
1.鉄イオン:誤り。ヘモグロビンや鉄代謝には重要ですが、ビウレット錯体の中心金属ではありません。
2.銅イオン:正しい。アルカリ性条件下でペプチド結合と配位し、赤紫色のキレート錯体を形成します。
3.亜鉛イオン:誤り。多くの酵素の補因子ですが、ビウレット呈色には用いません。
4.カルシウムイオン:誤り。骨代謝や凝固などに関与しますが、ビウレット反応の呈色金属ではありません。
5.マグネシウムイオン:誤り。ATP利用酵素などの補因子ですが、ビウレット錯体を作る金属ではありません。
覚えるポイント
- ビウレット反応は、アルカリ性でペプチド結合とCu²⁺が赤紫色錯体を作る。
- 呈色の強さから血清総蛋白濃度を求める。
- 遊離アミノ酸ではなく、複数のペプチド結合をもつ蛋白質を主に測る。
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