68PM039|第68回 臨床検査技師国家試験 過去問

血中半減期が最も短いのはどれか。

解答・解説を見る

正解: 2

正答

2.AMY

この問題のポイント

血中逸脱酵素の半減期を比較し、病変後に最も速く低下しやすい酵素を選ぶ問題です。

解説

血中酵素活性は、臓器から血中へ放出される速さだけでなく、血中から除去される速さ、すなわち血中半減期にも左右されます。選択肢ではアミラーゼ(amylase:AMY)の半減期が最も短く、数時間程度です。AMYは分子量が比較的小さく腎糸球体で濾過されるため、他の多くの逸脱酵素より速く血中から消失します。このため急性膵炎では発症後早期に上昇しますが、経過が進むと比較的早く基準範囲へ戻ることがあり、採血時期によっては病変を見逃し得ます。これに対してクレアチンキナーゼ(CK)やアスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ(AST)は十数時間程度、アラニンアミノトランスフェラーゼ(ALT)はさらに長い半減期をもちます。乳酸脱水素酵素(LD)のアイソザイムもAMYより長く、LD5はLD1より短いもののAMYほど速くは消失しません。半減期の数値は測定条件や病態で変動するため、試験ではおおよその順序を理解することが大切です。急性膵炎を疑う場合にはAMYだけでなく、膵特異性が比較的高く上昇が長く続くリパーゼや、症状・画像所見も合わせて判断します。

選択肢の確認

1.ALT:誤り。血中半減期はおよそ2日前後と比較的長く、AMYより長く残ります。
2.AMY:正しい。腎から速やかに除去され、提示された酵素の中で血中半減期が最も短い酵素です。
3.AST:誤り。半減期はおよそ十数時間であり、数時間程度のAMYより長いです。
4.CK:誤り。半減期はおよそ十数時間で、AMYより長く血中に残ります。
5.LD5:誤り。LDアイソザイムの中では比較的短い側ですが、AMYより半減期は長いです。

覚えるポイント

  • AMYは腎から除去されやすく、血中半減期が短い。
  • ALTはASTより半減期が長い。
  • 急性膵炎では採血時期を考え、AMYに加えてリパーゼなども評価する。

掲載内容は受験学習用に編集しています。正式な正答・採点上の取扱いは、各試験実施機関の発表を優先してください。 情報の確認方法と訂正窓口は編集方針に掲載しています。 本サービスは診断・治療・臨床判断を目的とするものではありません。

問題文・正答・解説に誤りを見つけたら、この問題の誤りを報告する([email protected])までお知らせください。確認して修正します。

関連問題

← 68PM03868PM040 →
学習アプリでこの問題を解く(記録・メモ・カード化)