69PM039|第69回 臨床検査技師国家試験 過去問
血清中の半減期が最も短いのはどれか。
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正解: 5
正答
5(レチノール結合蛋白)
この問題のポイント
血清蛋白の半減期を比較し、短期間の栄養変化を最も速く反映する急速交代蛋白を選ぶ問題です。
解説
レチノール結合蛋白〈RBP〉は肝で合成され、ビタミンAであるレチノールを運搬する低分子蛋白です。血中ではトランスサイレチンと複合体を作って糸球体からの喪失を防ぎますが、半減期は約12時間と非常に短く、選択肢中で最短です。栄養摂取や肝での蛋白合成が変化すると比較的速やかに濃度が変わるため、RBP、トランスサイレチン、トランスフェリンは急速交代蛋白として短期的な栄養評価に用いられます。半減期の目安はトランスサイレチン約2日、トランスフェリン約7~10日、アルブミン約20日であり、アルブミンは長期的変化を反映します。ただし、RBPは腎で濾過・再吸収されるため腎機能低下で高値になり、ビタミンA欠乏、肝機能、炎症でも変動します。短い半減期だから栄養状態だけを特異的に表すわけではなく、病態を併せて解釈する必要があります。
選択肢の確認
1.誤り。免疫グロブリンM〈IgM〉の半減期はおよそ5日で、約12時間のRBPより長いです。
2.誤り。アルブミンの半減期は約20日と長く、急激な栄養状態変化への反応は遅いです。
3.誤り。トランスフェリンの半減期は約7~10日で、RBPより長いです。鉄代謝や炎症の影響も受けます。
4.誤り。トランスサイレチンの半減期は約2日で急速交代蛋白ですが、RBPより長いです。
5.正しい。RBPの半減期は約12時間で、提示された蛋白の中では最短です。
覚えるポイント
- 半減期はRBP約12時間、トランスサイレチン約2日、トランスフェリン約1週、アルブミン約3週である。
- 半減期が短い蛋白ほど短期間の栄養変化を反映しやすい。
- RBPは腎機能、ビタミンA、肝機能、炎症の影響も受ける。
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