69PM038|第69回 臨床検査技師国家試験 過去問
コレステロールの含有率が最も高いのはどれか。
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正解: 3
正答
3(LDL)
この問題のポイント
各リポ蛋白の主な積荷と働きを結び付け、コレステロール含有率が最も高い粒子を選ぶ問題です。
解説
脂質は水に溶けにくいため、血中では脂質とアポ蛋白からなるリポ蛋白粒子として運ばれます。低比重リポ蛋白〈LDL〉は、超低比重リポ蛋白〈VLDL〉がリポ蛋白リパーゼによりトリグリセリドを失い、中間比重リポ蛋白〈IDL〉を経て生じます。LDLの中心部はコレステロールエステルに富み、選択肢中でコレステロールの重量比が最も高い粒子です。LDL受容体がアポB-100を認識し、肝や末梢組織へコレステロールを供給します。過剰なLDLは動脈壁へ蓄積して動脈硬化に関与します。一方、カイロミクロン〈CM〉は食事由来、VLDLは肝で合成された内因性のトリグリセリドを主に運びます。高比重リポ蛋白〈HDL〉は蛋白比率が最も高く、末梢からコレステロールを回収して肝へ戻す逆転送に関与します。比重は脂質が少なく蛋白が多いほど高くなるため、粒子の大きさや比重と主成分を混同しないことが大切です。
選択肢の確認
1.誤り。HDLはコレステロール逆転送を担いますが、構成成分では蛋白の割合が高く、コレステロール含有率はLDLより低いです。
2.誤り。IDLはVLDLからLDLへ代謝される途中のレムナント粒子で、コレステロール含有率はLDLが上回ります。
3.正しい。LDLはコレステロールエステルを多く含み、選択肢中でコレステロール含有率が最も高いリポ蛋白です。
4.誤り。VLDLは肝で合成された内因性トリグリセリドに富み、末梢へ運搬します。
5.誤り。CMは食事由来の外因性トリグリセリドに最も富み、粒子径が最大で比重が最小です。
覚えるポイント
- コレステロールに最も富むのはLDL、蛋白比率が最も高いのはHDLである。
- CMは外因性、VLDLは内因性のトリグリセリドを主に運ぶ。
- VLDLはIDLを経てLDLへ代謝される。
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