68PM058|第68回 臨床検査技師国家試験 過去問

ミトコンドリアが存在しないのはどれか。

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正解: 2

正答

2(赤血球)

この問題のポイント

成熟過程で核と細胞小器官を失う赤血球と、核をもつ白血球を細胞構造から区別する問題です。

解説

骨髄の赤芽球は成熟に伴って核を排出し、網赤血球の段階で残存するリボソームやミトコンドリアも除去されて成熟赤血球になります。そのため成熟赤血球には核、ミトコンドリア、粗面小胞体、リボソームがありません。蛋白を新しく合成したり、ミトコンドリアのクエン酸回路・電子伝達系で酸化的リン酸化したりできず、アデノシン三リン酸〈ATP〉はEmbden-Meyerhof経路と呼ばれる嫌気的解糖で産生します。これにより、自ら運搬している酸素をミトコンドリア呼吸で消費せず、変形能や膜イオンポンプの維持にATPを使えます。また、ペントースリン酸経路で還元型グルタチオンを保つ還元力を得て、酸化障害からヘモグロビンと膜を守ります。好中球は主に解糖へ依存するもののミトコンドリアを少数もち、形質細胞・リンパ球・マクロファージも核をもつ有核細胞なのでミトコンドリアがあります。

選択肢の確認

1.正答ではない(記述は正しい)。好中球はエネルギーの多くを嫌気的解糖から得ますが、ミトコンドリア自体は存在し、アポトーシスなどにも関与します。
2.正答(記述は誤り)。成熟赤血球は脱核後にミトコンドリアも除去しており、選択肢中でミトコンドリアが存在しない細胞です。
3.正答ではない(記述は正しい)。形質細胞は免疫グロブリンを大量合成するため粗面小胞体とGolgi装置が発達し、ミトコンドリアも存在します。
4.正答ではない(記述は正しい)。リンパ球は小型でも核と細胞小器官をもち、活性化後の増殖・機能発現にミトコンドリアを利用します。
5.正答ではない(記述は正しい)。マクロファージは貪食・分解を行うためリソソームなどが発達し、活動に必要なミトコンドリアも備えます。

覚えるポイント

  • 成熟赤血球には核・ミトコンドリア・リボソームがありません。
  • 赤血球のATP産生は嫌気的解糖に依存します。
  • ペントースリン酸経路は酸化障害から赤血球を守る還元力を供給します。

掲載内容は受験学習用に編集しています。正式な正答・採点上の取扱いは、各試験実施機関の発表を優先してください。 情報の確認方法と訂正窓口は編集方針に掲載しています。 本サービスは診断・治療・臨床判断を目的とするものではありません。

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