68PM057|第68回 臨床検査技師国家試験 過去問
病理解剖時に摘出された臓器の肉眼写真を別に示す。 臓器はどれか。

解答・解説を見る
正解: 4
正答
4(脾臓)
この問題のポイント
摘出臓器の大きさ、色、表面、全体形状、辺縁の切痕から脾臓を同定する問題です。
解説
実画像では、表面が平滑な暗赤色〜赤紫色の臓器が黒い背景上に置かれ、全体は扁平で丸みのある楕円形を示しています。上方の辺縁には切痕状の深い陥凹がみえます。下方の定規にはcm表示があり、臓器の長径は目盛からおよそ12 cmと読めます。矢印や部位ラベルはありません。この色調は血液を多く含む臓器、平滑な被膜と扁平な楕円形は脾臓の肉眼形態に合い、辺縁の切痕も重要な手掛かりです。脾臓は左上腹部にあり、赤脾髄で老化赤血球の処理、白脾髄で免疫応答を担います。画像は外表面のため、脾門の血管や割面の白脾髄までは確認できず、それらを見えた所見として補うべきではありません。心臓なら心尖と心基部、膵臓なら細長い分葉状、肝臓なら大型の葉構造、腎臓ならそら豆形と腎門が同定の手掛かりになります。
選択肢の確認
1.誤り。心臓は円錐形で心尖・心基部を区別でき、表面には冠状溝、冠動静脈、心外膜脂肪などがみえます。本画像の扁平楕円形とは異なります。
2.誤り。膵臓は頭部・体部・尾部からなる細長い分葉状の実質臓器で、本画像のような平滑な被膜をもつ楕円形ではありません。
3.誤り。肝臓は通常さらに大型で、右葉・左葉などの葉構造と赤褐色の広い面を示します。定規上約12 cmの扁平楕円形とは合いません。
4.正しい。暗赤色〜赤紫色、平滑な被膜、扁平な楕円形、辺縁の切痕、約12 cmという所見は脾臓に一致します。
5.誤り。腎臓はそら豆形で内側縁に腎門をもち、割面では皮質・髄質・腎盂を区別できます。本画像に腎門はみえません。
覚えるポイント
- 脾臓は暗赤紫色で、扁平な楕円形を示します。
- 脾臓の辺縁にみられる切痕は肉眼同定の手掛かりです。
- 成人脾の長径はおよそ10〜12 cmが目安です。
掲載内容は受験学習用に編集しています。正式な正答・採点上の取扱いは、各試験実施機関の発表を優先してください。 情報の確認方法と訂正窓口は編集方針に掲載しています。 本サービスは診断・治療・臨床判断を目的とするものではありません。
問題文・正答・解説に誤りを見つけたら、この問題の誤りを報告する([email protected])までお知らせください。確認して修正します。