68PM059|第68回 臨床検査技師国家試験 過去問

細胞形態の特徴と疾患の組合せで誤っているのはどれか。

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正解: 2

正答

2(環状鉄芽球―サラセミア)

この問題のポイント

末梢血・骨髄でみる特徴的な細胞形態を、その形態が代表的に現れる疾患と対応させる問題です。

解説

誤っている組合せは「環状鉄芽球―サラセミア」です。環状鉄芽球は骨髄塗抹標本をPrussian blue反応による鉄染色で観察したとき、赤芽球の核周囲に鉄を含むミトコンドリア顆粒が環状に並ぶ細胞です。一般に5個以上の鉄顆粒が核周の3分の1以上を取り囲む像をいい、鉄芽球性貧血、環状鉄芽球を伴う骨髄異形成腫瘍、薬剤・アルコール・鉛などによる後天性障害でみられます。サラセミアはグロビン鎖合成低下による小球性低色素性貧血で、標的赤血球や大小不同などが代表所見であり、環状鉄芽球との典型的な対応ではありません。他の4組は、病態と形態の因果が一致します。異型リンパ球はウイルス感染への反応、巨大血小板はMYH9関連異常、中毒性顆粒は強い炎症刺激、微小巨核球は巨核球系異形成を反映します。

選択肢の確認

1.正しい。伝染性単核球症ではEpstein-Barrウイルス感染B細胞に反応した活性化T細胞が、豊富な好塩基性細胞質をもつ異型リンパ球として増加します。
2.誤り。環状鉄芽球は鉄芽球性貧血や骨髄異形成腫瘍などの所見で、サラセミアの代表所見ではありません。サラセミアでは標的赤血球などが重要です。
3.正しい。May-Hegglin異常症はMYH9関連疾患で、血小板減少、巨大血小板、好中球のDöhle小体様封入体を示します。
4.正しい。重症細菌感染や強い炎症では、好中球に粗大で濃染する中毒性顆粒、空胞、Döhle小体などがみられます。
5.正しい。骨髄異形成症候群では単核または低分葉核をもつ微小巨核球が、巨核球系の代表的な異形成所見です。

覚えるポイント

  • 環状鉄芽球は鉄染色で核周囲に環状の鉄顆粒を示します。
  • サラセミアの代表的末梢血所見は小球性低色素性赤血球と標的赤血球です。
  • May-Hegglin異常症は巨大血小板と好中球Döhle小体様封入体が特徴です。

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