68PM080|第68回 臨床検査技師国家試験 過去問

38 歳の女性。発熱を主訴に来院した。間接蛍光抗体法による抗核抗体検査所見を別に示す。 この所見を示す自己抗体はどれか。

68PM080の問題画像
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正解: 1

正答

1(抗DNA抗体)

この問題のポイント

問題79と同じ辺縁型の抗核抗体像から、対応しやすい標的抗原を選ぶ問題です。

解説

68PM79と80には同じ別冊画像が使われており、両画像アセットも同一画素・同一内容です。実画像では各細胞核の周縁が連続した緑色リングとして強く染まり、中央部の蛍光は相対的に弱いため辺縁型と判定します。辺縁型に代表的に関連するのは抗DNA抗体、とくに抗二本鎖DNA〈dsDNA〉抗体です。抗dsDNA抗体は全身性エリテマトーデス〈SLE〉に比較的特異性が高く、抗体価はループス腎炎を含む疾患活動性と関連することがあります。間接蛍光像は抗体の候補を絞る検査なので、抗dsDNA抗体を個別の免疫測定などで確認します。抗核小体抗体は核小体型、抗ヒストン抗体は均質型、抗ミトコンドリア抗体は細胞質型、可溶性核抗原〈ENA〉に対する抗体の多くは斑紋型を示すという対応で比較できます。

選択肢の確認

1.正しい。抗DNA抗体、特に抗dsDNA抗体は核周縁が強調される辺縁型と関連し、SLEの評価で重要です。
2.誤り。抗核小体抗体では核内の核小体が選択的に染まる核小体型を示し、全身性強皮症などとの関連があります。
3.誤り。抗ヒストン抗体はDNA-ヒストン複合体を広く染める均質型と関連し、薬剤誘発性ループスなどでみられます。
4.誤り。抗ミトコンドリア抗体は核ではなく細胞質に顆粒状・網状の蛍光を示し、原発性胆汁性胆管炎と関連します。
5.誤り。抗ENA抗体には抗Sm、抗U1-RNP、抗SSA/Ro、抗SSB/Laなどがあり、多くは斑紋型と関連します。

覚えるポイント

  • 辺縁型=抗DNA、均質型=抗ヒストン、斑紋型=抗ENA。
  • 抗dsDNA抗体はSLEに比較的特異的で、疾患活動性の評価にも用いる。
  • 蛍光パターンだけで確定せず、特異抗体検査で確認する。

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