69AM082|第69回 臨床検査技師国家試験 過去問
間接蛍光抗体法による抗核抗体検査所見を別に示す。 この所見から考えられるのはどれか。

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正解: 1
正答
1.CREST症候群
この問題のポイント
抗核抗体の核内蛍光が均一・斑紋状ではなく、多数の離散した点として見えるセントロメア型を判定する問題です。
解説
別冊No.14の間接蛍光抗体法像では、黒い背景に多数の細胞核が緑色で描出され、各核の内部に互いに離れた多数の明るい点状蛍光が分布しています。点は核全体を一様に埋めるのではなく、一つ一つが区別できる離散的なパターンです。画像には矢印、倍率、スケール、陽性核を示すラベルはありません。この実際に見える所見はセントロメア型抗核抗体パターンに一致し、抗セントロメア抗体を示唆します。抗セントロメア抗体は限局皮膚硬化型全身性強皮症、古典的にはCREST症候群と強く関連します。CRESTはcalcinosis、Raynaud phenomenon、esophageal dysmotility、sclerodactyly、telangiectasia、すなわち石灰沈着、Raynaud現象、食道運動障害、手指硬化、毛細血管拡張の頭文字です。間接蛍光抗体法では、患者血清を核抗原をもつ培養細胞へ反応させ、結合した自己抗体を蛍光標識抗ヒト免疫グロブリンで可視化します。蛍光パターンは標的抗原の分布を反映しますが、画像だけで病名を確定せず、特異抗体検査と臨床所見を合わせます。本問では選択肢中で最も強く結び付くCREST症候群を選びます。
選択肢の確認
1.CREST症候群:正しい。多数の離散した核内点状蛍光はセントロメア型で、抗セントロメア抗体との関連が強いです。
2.Sjögren症候群:誤り。抗SS-A/Ro・SS-B/La抗体が代表で、斑紋型などを示し得ますが、この典型的セントロメア型との対応ではありません。
3.薬剤誘発性ループス:誤り。抗ヒストン抗体が多く、均質型の核染色が代表です。
4.混合性結合組織病:誤り。抗U1-RNP抗体が特徴で、粗大斑紋型が代表です。
5.全身性エリテマトーデス:誤り。均質型、辺縁型、斑紋型など多様ですが、提示されたセントロメア型から最も考える疾患ではありません。
覚えるポイント
- 多数の離散した核内点状蛍光はセントロメア型である。
- 抗セントロメア抗体はCREST症候群・限局皮膚硬化型全身性強皮症に関連する。
- 蛍光パターンだけで確定せず、特異抗体と臨床所見を合わせる。
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