68PM079|第68回 臨床検査技師国家試験 過去問
38 歳の女性。発熱を主訴に来院した。間接蛍光抗体法による抗核抗体検査所見を別に示す。 この所見の染色パターンはどれか。

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正解: 2
正答
2(辺縁型)
この問題のポイント
間接蛍光抗体法による抗核抗体像で、核の内部より周縁が輪状に強く光る所見を見分ける問題です。
解説
画像を実見すると、黒い背景に多数の細胞核が緑色に染まり、各核の外周が連続したリング状に強く、核中央部は相対的に弱く見えます。これは抗核抗体の辺縁型(peripheralまたはrim pattern)です。間接蛍光抗体法では、基質細胞へ患者血清を反応させ、結合した自己抗体を蛍光標識抗ヒト免疫グロブリンで可視化します。陽性・陰性だけでなく、核内のどの構造が染まるかを観察すると自己抗体を推定できます。辺縁型は抗二本鎖DNA抗体などの抗DNA抗体と関連し、全身性エリテマトーデス〈SLE〉を考える手掛かりになります。ただし染色パターンだけで疾患や抗体を確定せず、特異抗体検査や臨床所見と合わせます。この像には明瞭な核小体の選択染色や、核外細胞質の顆粒状染色はありません。
選択肢の確認
1.誤り。斑紋型では核内に細かいまたは粗い顆粒状蛍光が分布します。画像の主所見は顆粒ではなく連続する周縁のリングです。
2.正しい。核の輪郭に沿って周縁が強く染まり、中央が相対的に弱い像は辺縁型に一致します。
3.誤り。核小体型では核内の1〜数個の核小体が選択的に強く染まりますが、画像では核小体優位ではありません。
4.誤り。細胞質型は核外の細胞質が網状・顆粒状などに染まるパターンで、核周縁を示す本像とは異なります。
5.誤り。散在斑紋型では核内に一定数の離れた明瞭な点状蛍光がみられ、連続した輪状蛍光にはなりません。
覚えるポイント
- 辺縁型=核周囲の連続したリング状蛍光。
- 辺縁型は抗DNA抗体、とくに抗二本鎖DNA抗体との関連が重要。
- 染色パターンは推定所見で、特異抗体検査と臨床像で確認する。
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