69AM081|第69回 臨床検査技師国家試験 過去問

間接(受身)凝集反応で検出できないのはどれか。

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正解: 5

正答

5.Donath-Landsteiner抗体

この問題のポイント

担体粒子の凝集で抗体を検出する受身凝集反応と、補体依存性溶血をみるDonath-Landsteiner試験を区別する問題です。

解説

間接凝集反応、または受身凝集反応は、本来は可溶性で凝集を起こさない抗原を赤血球、ラテックス、ゼラチンなどの担体粒子へ結合させ、患者血清中の抗体が粒子間を架橋して生じる目に見える凝集を判定する方法です。抗原を感作した粒子を使えば抗体を検出でき、逆に抗体を粒子へ結合させて抗原を検出する逆受身凝集もあります。B型肝炎ウイルス表面抗体(HBs抗体)、C型肝炎ウイルス抗体(HCV抗体)、ヒトT細胞白血病ウイルス1型抗体(HTLV-1抗体)、マイコプラズマ抗体は、それぞれ対応抗原を担体へ結合した粒子凝集法で検出可能です。Donath-Landsteiner抗体は発作性寒冷ヘモグロビン尿症でみられる二相性溶血素で、低温時に赤血球P抗原へ結合して補体を結合し、37℃へ加温すると補体反応が進んで溶血します。したがって検出には患者血清・赤血球・補体を低温と37℃の二段階に置き、溶血の有無をみるDonath-Landsteiner試験を用います。粒子の凝集を観察する受身凝集では検出できないため、5が正答です。

選択肢の確認

1.HBs抗体:正しい。HBs抗原を感作した粒子が抗体によって架橋される受身凝集法で検出できます。
2.HCV抗体:正しい。HCV抗原を結合した粒子を用いる粒子凝集法で抗体検出が可能です。
3.HTLV-1抗体:正しい。HTLV-1抗原感作ゼラチン粒子などを用いる粒子凝集法があります。
4.マイコプラズマ抗体:正しい。Mycoplasma pneumoniae抗原を感作した粒子による凝集法で測定できます。
5.Donath-Landsteiner抗体:誤り。低温で結合し加温後に補体性溶血を起こすため、二相性溶血試験で検出します。

覚えるポイント

  • 受身凝集は可溶性抗原を担体粒子へ結合し、抗体による粒子架橋を可視化する。
  • HBs・HCV・HTLV-1・マイコプラズマ抗体は粒子凝集法で検出可能である。
  • Donath-Landsteiner抗体は低温結合・37℃溶血を示す二相性溶血素である。

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