69PM087|第69回 臨床検査技師国家試験 過去問

同一患者の試験管法とカラム凝集法の反応像を別に示す。 凝集反応の判定として正しいのはどれか。

69PM087の問題画像
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正解: 5

正答

5(部分凝集)

この問題のポイント

同一検体内に凝集赤血球と非凝集赤血球の2集団が共存するmixed-field patternを、凝集強度の0~4+と区別する問題です。

解説

別冊No.16とAssets.xcassetsの実画像は、左が試験管法、右がカラム凝集法です。左の試験管では、下部に濃い赤色の凝集塊がみえる一方、その上方には薄い赤色の細胞の広がりが残り、全赤血球が一様な一塊になってはいません。右のカラムでは、ゲル上部付近に赤血球の明瞭な赤い帯がとどまると同時に、カラム最下部にも赤い赤血球ペレットが存在します。上部に捕捉された凝集赤血球と、凝集せず下まで通過した赤血球が同時にみえるため、部分凝集、すなわちmixed-field凝集と判定します。0~4+は基本的に一つの赤血球集団における凝集の強さと分布を表しますが、部分凝集は性質の異なる2集団の共存を表します。最近の異型輸血、造血幹細胞移植、ABO亜型などで起こり得ますが、本画像から原因までは断定せず、見えている二集団を判定します。

選択肢の確認

1.誤り。0では凝集がなく、カラム法では全赤血球が最下部に一つのペレットとして沈み、上部に赤い帯は残りません。
2.誤り。1+は弱い凝集で、赤血球の多くがカラム下部に分布しますが、本画像のような上部帯と底部ペレットという明瞭な二集団の判定ではありません。
3.誤り。2+は凝集赤血球がカラム全体に分散する中等度反応で、凝集群と非凝集群の共存を示す名称ではありません。
4.誤り。4+では強い凝集塊がカラム上端にとどまり、通常は最下部に非凝集赤血球のペレットを認めません。
5.正しい。試験管法で凝集塊と非凝集細胞、カラム法で上部の赤い帯と底部ペレットが同時にみえるため部分凝集です。

覚えるポイント

  • 部分凝集は凝集赤血球と非凝集赤血球の2集団が共存する像である。
  • カラム上部の赤い帯と最下部ペレットの同時存在がmixed-fieldの決め手である。
  • 反応の原因は画像だけで断定せず、輸血歴・移植歴・血液型検査と合わせる。

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