69PM088|第69回 臨床検査技師国家試験 過去問

末梢血幹細胞の採取時期の指標となるのはどれか。

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正解: 4

正答

4(CD34陽性細胞数)

この問題のポイント

末梢血幹細胞採取の時期は、血球回復だけでなく、末梢血中へ動員されたCD34陽性造血幹・前駆細胞を直接数えて決めます。

解説

末梢血幹細胞移植では、顆粒球コロニー刺激因子〈G-CSF〉の投与や化学療法後の造血回復を利用して、骨髄にいる造血幹・前駆細胞を末梢血中へ動員します。これらの未熟造血細胞は表面にCD34を発現するため、フローサイトメトリで末梢血CD34陽性細胞数を測定すると、アフェレーシスで十分な幹細胞を回収できる時期を直接推定できます。白血球数や好中球数の回復は動員時期の参考にはなりますが、個人差があり、回収可能な幹細胞数と必ずしも一致しません。採取物でもCD34陽性細胞数を測定し、患者体重当たりの採取量を評価します。CD3は成熟T細胞の代表的マーカーで、移植片中リンパ球の評価には使えても造血幹細胞動員の指標ではありません。血小板数はアフェレーシスの安全性、赤血球数は貧血評価に関係しますが、採取時期を直接決める項目ではありません。

選択肢の確認

1.誤り。血小板数は採取手技の安全性や出血リスクの参考になりますが、末梢血へ動員された幹細胞量を直接反映しません。
2.誤り。好中球数は造血回復の参考になりますが、CD34陽性細胞の増加と完全には一致せず、採取時期の直接指標ではありません。
3.誤り。赤血球数は貧血の程度を示しますが、造血幹・前駆細胞の末梢血への動員量を示しません。
4.正しい。末梢血CD34陽性細胞数を測定し、十分に増えた時期にアフェレーシスを行います。
5.誤り。CD3陽性細胞は主に成熟Tリンパ球であり、造血幹細胞の代表的マーカーではありません。

覚えるポイント

  • 造血幹・前駆細胞の代表的表面マーカーはCD34である。
  • 末梢血CD34陽性細胞数の増加を確認して採取時期を決める。
  • CD3はT細胞、血小板数は安全性の参考であり、幹細胞量の直接指標ではない。

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