68PM089|第68回 臨床検査技師国家試験 過去問

オモテ検査で B 型、ウラ検査で O 型と判定された。 原因となるのはどれか。2つ選べ。

2つ選択
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正解: 2・3

正答

2(寒冷凝集素)、3(不規則抗体)

この問題のポイント

ABOオモテ・ウラ不一致では、期待する反応が欠けたのか、予期しない凝集が加わったのかを反応表から切り分けます。

解説

オモテ検査がB型ということは、患者赤血球が抗B試薬と凝集し、B抗原をもつことを示します。B型患者の血漿には通常抗Aがあるため、ウラ検査ではA1赤血球が凝集し、B赤血球は凝集しないのが期待像です。それなのにウラ検査がO型様、すなわちA1赤血球とB赤血球の両方に反応したなら、B赤血球側へ「余分な反応」が加わっています。低温反応性の寒冷凝集素が試薬赤血球へ広く反応した場合や、患者血漿中の不規則抗体がウラ検査用B赤血球に存在する対応抗原へ反応した場合が考えられます。原因検索では反応温度、自己対照、抗体スクリーニング、必要に応じて加温法や抗体同定を用います。ABO判定は不一致を解消するまで確定せず、オモテ検査とウラ検査を別々に読むことが重要です。

選択肢の確認

1.誤り。後天性Bは、細菌酵素などでA型赤血球が抗B試薬にも反応する現象であり、主にオモテ検査をAB型様にする原因です。
2.正しい。寒冷凝集素は低温で試薬赤血球を凝集させ、ウラ検査のA1赤血球・B赤血球の双方へ予期しない反応を加えることがあります。
3.正しい。不規則抗体がウラ検査用B赤血球上の対応抗原に反応すると、本来陰性であるべきB赤血球が凝集し、O型様に見えます。
4.誤り。無ガンマグロブリン血症では抗A・抗Bが欠乏または減弱するため、ウラ検査の凝集が弱いAB型様になりやすく、余分な凝集は生じません。
5.誤り。直接抗グロブリン試験陽性は患者自身の赤血球が免疫グロブリンや補体で感作されている所見です。試薬赤血球を使うウラ検査の余分な凝集を直接説明しません。

覚えるポイント

  • B型のウラ検査はA1血球陽性・B血球陰性が基本。
  • 両方陽性なら、寒冷凝集素や不規則抗体による「余分な反応」を疑う。
  • ABO不一致時は自己対照・抗体検査・反応温度を確認してから型を確定する。

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