69AM012|第69回 臨床検査技師国家試験 過去問

の病的変異が検出されるのはどれか。

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正解: 5

正答

5.遺伝性乳がん卵巣がん症候群

この問題のポイント

BRCA1/2を含む代表的な遺伝性腫瘍症候群と原因遺伝子を正しく対応させる問題です。

解説

rawデータでは問題文の遺伝子名が文字抽出されていませんが、公式問題PDFの原文は「BRCA1/2の病的変異が検出されるのはどれか」です。BRCA1とBRCA2はDNA二本鎖切断を相同組換えで正確に修復する経路に関与する腫瘍抑制遺伝子です。生殖細胞系列に病的バリアントがあると、細胞に残る正常アレルも後天的に失われた際にDNA修復不全が進み、発がんリスクが高まります。これが遺伝性乳がん卵巣がん症候群(hereditary breast and ovarian cancer syndrome:HBOC)の原因となります。BRCA1/2関連では女性乳がんと卵巣がんだけでなく、男性乳がん、前立腺がん、膵がんなどのリスクも遺伝子や家系によって上昇します。遺伝形式は常染色体顕性のがん易罹患性として家系内に伝わりますが、病的バリアント保持者が必ず発症するわけではありません。検査結果は本人と血縁者へ影響するため、遺伝カウンセリングとともに解釈します。他の症候群は、Lynch症候群がDNAミスマッチ修復遺伝子、家族性大腸腺腫症がAPC、Li-Fraumeni症候群がTP53、von Hippel-Lindau病がVHLに対応します。

選択肢の確認

1.Lynch症候群:誤り。MLH1、MSH2、MSH6、PMS2などのDNAミスマッチ修復遺伝子やEPCAMの異常が主な原因です。
2.家族性大腸腺腫症:誤り。APC遺伝子の生殖細胞系列病的バリアントにより大腸へ多数の腺腫を生じます。
3.Li-Fraumeni症候群:誤り。代表的原因は細胞周期・DNA傷害応答を制御するTP53遺伝子の病的バリアントです。
4.von Hippel-Lindau病:誤り。VHL遺伝子の病的バリアントにより、網膜・中枢神経血管芽腫や腎細胞癌などを生じやすくなります。
5.遺伝性乳がん卵巣がん症候群:正しい。BRCA1/2の病的バリアントが代表的原因です。

覚えるポイント

  • 公式問題文の欠落箇所はBRCA1/2で、正答はHBOCである。
  • BRCA1/2は相同組換え修復に関わる腫瘍抑制遺伝子である。
  • LynchはMMR遺伝子、FAPはAPC、Li-FraumeniはTP53、VHL病はVHLに対応する。

掲載内容は受験学習用に編集しています。正式な正答・採点上の取扱いは、各試験実施機関の発表を優先してください。 情報の確認方法と訂正窓口は編集方針に掲載しています。 本サービスは診断・治療・臨床判断を目的とするものではありません。

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