69AM078|第69回 臨床検査技師国家試験 過去問
ウイルスと疾患の組合せで正しいのはどれか。
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正解: 4
正答
4.ヒトパルボウイルス ― 伝染性紅斑
この問題のポイント
各ウイルスの標的組織と代表的な臨床像から、正しい疾患との組合せを選ぶ問題です。
解説
ヒトパルボウイルスB19は赤血球系前駆細胞に感染し、小児では伝染性紅斑、いわゆるりんご病を起こします。発熱などの前駆症状の後、両頬の紅斑と四肢・体幹の網目状紅斑がみられます。発疹期にはウイルス血症が低下しており、感染力は一般に発疹出現前の方が高い点が特徴です。赤血球産生が一時停止するため、遺伝性球状赤血球症など慢性溶血性貧血の患者では無形成発作を起こし、妊娠中の初感染では胎児貧血・胎児水腫の原因となり得ます。コクサッキーウイルスは手足口病、ヘルパンギーナ、無菌性髄膜炎、心筋炎などを起こしますが、尿道炎の代表病原体ではありません。サイトメガロウイルスは先天性感染、単核球症様症候群、免疫不全者の網膜炎や間質性肺炎に関係します。デングウイルスは蚊媒介のデング熱・重症デングを起こします。ヒトRSウイルス、すなわちrespiratory syncytial virusは乳幼児の細気管支炎・肺炎の主要病原体です。代表疾患を一対一で覚えたうえで、実際には一つのウイルスが複数臓器を障害し得ることも理解します。
選択肢の確認
1.コクサッキーウイルス ― 尿道炎:誤り。手足口病、ヘルパンギーナ、心筋炎、無菌性髄膜炎などが代表です。
2.サイトメガロウイルス ― 手足口病:誤り。手足口病は主にコクサッキーウイルスやエンテロウイルスで、CMVではありません。
3.デングウイルス ― 肺炎:誤り。ネッタイシマカなどが媒介し、デング熱や出血・ショックを伴う重症デングを起こします。
4.ヒトパルボウイルス ― 伝染性紅斑:正しい。ヒトパルボウイルスB19が伝染性紅斑の原因です。
5.ヒトRSウイルス ― 脳炎:誤り。乳幼児の細気管支炎・肺炎が代表で、脳炎との組合せは適切ではありません。
覚えるポイント
- ヒトパルボウイルスB19は伝染性紅斑、無形成発作、胎児水腫に関係する。
- コクサッキーウイルスは手足口病・ヘルパンギーナ・心筋炎を起こす。
- RSウイルスは乳幼児の細気管支炎・肺炎の主要病原体である。
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