69PM062|第69回 臨床検査技師国家試験 過去問

放射線の影響を最も受けにくいのはどれか。

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正解: 4

正答

4.赤血球

この問題のポイント

放射線感受性は、細胞分裂の頻度、分化度、核・DNAをもつかどうかから比較します。

解説

放射線はDNAを直接損傷するほか、水の放射線分解で生じたフリーラジカルを介してDNA切断などを起こします。一般に、分裂が盛んで未分化な細胞ほど放射線感受性が高いというBergonié-Tribondeauの法則で考えます。成熟赤血球は核を失い、DNA合成も細胞分裂も行わないため、選択肢中では放射線の影響を最も受けにくい細胞です。もちろん非常に高線量では膜や蛋白が障害され得ますが、造血細胞や白血球と比べた相対的な抵抗性を問う問題です。リンパ球は成熟細胞でありながらアポトーシスを起こしやすく、血球の中でも特に放射線感受性が高いという例外的に重要な細胞です。末梢血球の変化だけでなく、骨髄の造血幹・前駆細胞が障害されることで後から血球減少も生じます。

選択肢の確認

1.誤り。単球は有核細胞でDNAをもち、成熟赤血球より放射線の影響を受けます。
2.誤り。好酸球も有核の白血球であり、無核・非分裂の成熟赤血球より感受性があります。
3.誤り。好中球は末梢血中の成熟細胞でも、骨髄の前駆細胞を含む好中球系は放射線障害を受けます。
4.正しい。成熟赤血球は無核でDNA合成・分裂を行わず、選択肢中で最も影響を受けにくい細胞です。
5.誤り。リンパ球は放射線誘発アポトーシスを起こしやすく、血球中で感受性が高い細胞です。

覚えるポイント

  • 分裂頻度が高く未分化な細胞ほど、一般に放射線感受性が高くなります。
  • 成熟赤血球は無核・非分裂のため放射線に比較的抵抗性です。
  • リンパ球は成熟細胞でも放射線感受性が高い点を覚えます。

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