70AM004|第70回 臨床検査技師国家試験 過去問
免疫学的便潜血検査で正しいのはどれか。
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正解: 5
正答
5
この問題のポイント
免疫学的便潜血検査の検出対象、保存条件、スクリーニング対象を押さえます。
解説
免疫学的便潜血検査は、ヒトヘモグロビンに対する抗体を用いて便中の血液を検出します。食肉などに由来する動物ヘモグロビンの影響を受けにくいため、原則として食事制限は不要です。
大腸がん検診で用いられますが、採便量や便表面の複数箇所をこする操作が不適切だと偽陰性が増えます。採取後はヘモグロビンの分解を抑えるため、指定された条件で速やかに提出し、一般に冷所保存します。
選択肢の確認
1.検体採取前は食事制限をする。
誤り。
ヒトヘモグロビンに特異的な抗体を用いるため、通常は検体採取前の食事制限を必要としません。
2.採取後の検体は室温で保存する。
誤り。
室温放置ではヘモグロビンが変性・分解し、偽陰性の原因になります。指定容器で冷所保存します。
3.化学的測定法より検出感度が低い。
誤り。
免疫学的方法は化学的方法よりヒト血液への特異性が高く、大腸出血の検出に適しています。
4.胃がんのスクリーニング検査である。
誤り。
主な用途は大腸がん検診です。上部消化管ではグロビンが消化されやすく、胃がんのスクリーニングには適しません。
5.便のこすり方は検出率に影響を与える。
正しい。
病変からの出血は便中に均一ではないため、採便棒で便表面を適切にこするかどうかが検出率に影響します。
覚えるポイント
- 免疫学的便潜血検査はヒトヘモグロビンを検出します。
- 食事制限は原則不要で、大腸がん検診に用います。
- 採便方法と保存温度は偽陰性を左右します。