70PM061|第70回 臨床検査技師国家試験 過去問
ヘモグロビン酸素解離曲線(別冊No. 12)を別に示す。 矢印の方向に曲線が移動したとき患者の状態で正しいのはどれか。

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正解: 5
正答
5
この問題のポイント
ヘモグロビン酸素解離曲線の左右移動と、酸素親和性を変える因子を整理します。
解説
画像の矢印は曲線の左方移動を示します。左方移動ではヘモグロビンの酸素親和性が高まり、同じ酸素分圧でも酸素飽和度が高くなります。一方で末梢組織へ酸素を放しにくくなります。
左方移動を起こすのは、pH上昇、PaCO2低下、体温低下、2,3-DPG低下、胎児ヘモグロビン増加などです。右方移動はその逆で、発熱、運動、アシドーシス、高CO2、2,3-DPG増加など、代謝亢進時に酸素放出を促します。
覚え方
「右へ行くほど組織へ酸素を渡しやすい」と考えます。
選択肢の確認
1.体温上昇
誤り。
体温上昇は組織への酸素放出を促すため、曲線を右方移動させます。
2.激しい運動
誤り。
激しい運動では体温、CO2、H+、2,3-DPGが増え、右方移動します。
3.PaCO2 上昇
誤り。
PaCO2上昇はBohr効果により酸素親和性を低下させ、右方移動します。
4.代謝性アシドーシス
誤り。
代謝性アシドーシスではpHが低下し、曲線は右方移動します。
5.2,3‑ジフォスフォグリセリン酸〈DPG〉濃度低下
正しい。
2,3-DPG濃度低下ではヘモグロビンの酸素親和性が高まり、曲線は左方移動します。
覚えるポイント
- 左方移動は酸素親和性上昇、組織への放出低下です。
- 左方移動は低温・低CO2・高pH・低2,3-DPGです。
- 発熱・運動・アシドーシスは右方移動です。