70AM020|第70回 臨床検査技師国家試験 過去問
呼吸機能検査の結果(別冊No. 4A)とフローボリューム曲線(別冊No. 4B)を別に 示す。 考えられる状態はどれか。

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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
拘束性換気障害か閉塞性換気障害かを判定し、肺拡散能の低下から原因を絞ります。
解説
検査では肺活量と全肺気量が予測値の約60%まで低下している一方、1秒率は90%と保たれています。これは拘束性換気障害のパターンです。さらにDLCOとDLCO/VAが著明に低下しており、肺胞隔壁の肥厚や有効ガス交換面積の減少を示します。
この組合せは間質性肺炎に合致します。フローボリューム曲線も全体の容量が小さい一方、閉塞性疾患にみられる呼気曲線の強い下向き陥凹は目立ちません。
画像で見るポイント
まず1秒率、次にTLC、最後にDLCOとDLCO/VAを確認すると、換気障害の型と原因を段階的に絞れます。
選択肢の確認
1.肺切除後
誤り。
肺切除後では肺気量は低下しますが、残存肺の単位肺胞容積当たり拡散能が保たれることがあり、本例の著明なDLCO/VA低下とは合いにくいです。
2.気管支喘息
誤り。
気管支喘息は閉塞性換気障害で、1秒率低下や呼気曲線の下向き陥凹を示します。
3.間質性肺炎
正しい。
拘束性換気障害に加えてDLCOとDLCO/VAが著明に低下しており、間質性肺炎が最も合います。
4.慢性閉塞性肺疾患〈COPD〉
誤り。
COPDは閉塞性換気障害で、1秒率低下と呼気曲線の下向き陥凹が中心です。
5.筋萎縮性側索硬化症による呼吸筋障害
誤り。
呼吸筋障害では拘束性になりますが、肺胞・毛細血管膜自体が保たれるため、DLCO/VAは比較的保たれます。
覚えるポイント
- 低VC・低TLC、正常または高い1秒率は拘束性です。
- 拘束性にDLCO低下が加われば間質性肺疾患を考えます。
- 神経筋疾患ではDLCO/VAが比較的保たれます。