71PM013|第71回 臨床検査技師国家試験 過去問
肝硬変において血中で増加するのはどれか。
解答・解説を見る
正解: 3
正答
3
この問題のポイント
肝硬変では、合成能低下で減る項目と、慢性炎症・シャントで増える項目を分けます。
解説
肝硬変では、肝細胞の蛋白合成能低下によりアルブミン、コリンエステラーゼ、凝固因子、コレステロールなどが低下します。門脈圧亢進と脾機能亢進により血小板も減少します。
一方、慢性肝疾患では免疫刺激や肝での抗原処理低下などを背景に多クローン性γ-グロブリン増加を認めます。血清蛋白電気泳動ではβ分画とγ分画の境界が不明瞭になるβ-γ bridgingがみられることがあります。
選択肢の確認
1.血小板数
誤り。
血小板数は門脈圧亢進による脾機能亢進や産生低下で減少します。
2.アルブミン
誤り。
アルブミンは肝合成能低下により低下します。
3.γ ‑グロブリン
正しい。
γ-グロブリンは慢性免疫刺激などにより増加します。
4.総コレステロール
誤り。
総コレステロールは進行した肝硬変では合成低下により低下し得ます。
5.コリンエステラーゼ
誤り。
コリンエステラーゼは肝で合成されるため、肝硬変で低下します。
覚えるポイント
- 肝硬変で増える代表はγ-グロブリンです。
- アルブミン・コリンエステラーゼ・血小板は低下します。
- 蛋白電気泳動ではβ-γ bridgingが重要です。