71PM024|第71回 臨床検査技師国家試験 過去問
折り返し現象がみられたパルスドプラ波形の調整法で正しいのはどれか。
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正解: 1
正答
1
この問題のポイント
パルスドプラの折り返しはNyquist限界超過で起こり、表示調整と根本対策を区別します。
解説
パルスドプラ法では、測定可能な最大ドプラ周波数がパルス繰り返し周波数〈PRF〉の約2分の1で制限されます。これを超えると波形が反対側へ回り込む**折り返し〈aliasing〉**が起こります。
ゼロシフトで基線を上下へ移動すると、一方向の表示範囲を広げて波形を見やすくできます。ただしNyquist限界そのものを上げる根本対策は、PRFを上げる、送信周波数を下げる、測定深度を浅くする、連続波ドプラへ変更することです。
選択肢の確認
1.ゼロシフトを行う。
正しい。
ゼロシフトにより基線を移動し、一方向の表示範囲を広げることができます。
2.ドプラゲインを上げる。
誤り。
ドプラゲインを上げるとノイズが増えますが、折り返しは解消しません。
3.パワードプラ法を使用する。
誤り。
パワードプラ法は流速や方向の波形を表示する方法ではなく、折り返したスペクトルの調整法ではありません。
4.パルス繰り返し周波数を下げる。
誤り。
PRFを下げるとNyquist限界が低下し、折り返しはむしろ起こりやすくなります。
5.サンプルボリュームを大きくする。
誤り。
サンプルボリュームを大きくしてもNyquist限界は上がらず、スペクトル幅が広がりやすくなります。
覚えるポイント
- aliasingはPRFの2分の1を超えると起こります。
- 基線移動は表示上の対策です。
- 根本対策はPRF上昇または連続波ドプラです。