72PM049第72回 臨床検査技師国家試験 過去問

喀痰の Papanicolaou 染色標本(別冊No. 9)を別に示す。 出現している細胞はどれか。

72PM049の問題画像
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正解: 3

正答

3

この問題のポイント

喀痰細胞診で、小細胞癌の核所見と細胞配列を他の肺癌・非腫瘍細胞から区別します。

解説

画像では、細胞質に乏しい小型細胞が密に集簇し、核は濃染して大小不同を示し、互いに押し合う核の鋳型状配列〈nuclear molding〉を認めます。これらは小細胞癌細胞の特徴です。核クロマチンは細顆粒状で、壊死性背景や核線形成を伴うことがあります。

小細胞癌は神経内分泌癌で、喫煙との関連が強く、増殖・転移が速い腫瘍です。細胞診では腺癌の明瞭な核小体・腺腔形成や、扁平上皮癌のオレンジ好性細胞質・角化と区別します。

画像で見るポイント
密な小型細胞集塊、濃染核、細胞質の乏しさ、核同士の押し合いを確認します。

選択肢の確認

1.塵埃細胞
誤りです。
塵埃細胞は炭粉などを貪食した肺胞マクロファージで、豊富な泡沫状細胞質をもちます。画像の小型濃染腫瘍細胞集団とは異なります。

2.腺癌細胞
誤りです。
腺癌細胞は比較的豊富な淡い細胞質、偏在核、明瞭な核小体、腺腔状配列などを示しやすく、画像の核モールディングとは異なります。

3.小細胞癌細胞
正しいです。
小細胞癌細胞は細胞質に乏しく、濃染核、核モールディング、壊死性背景を示し、画像に一致します。

4.気管支上皮細胞
誤りです。
気管支上皮細胞は線毛や終末板をもち、規則的な蜂巣状配列を示します。悪性核所見とは異なります。

5.扁平上皮癌細胞
誤りです。
扁平上皮癌細胞は厚いオレンジ好性細胞質、角化、奇怪な細胞形態を示すことが多く、小細胞癌像とは異なります。

覚えるポイント

  • 小細胞癌は小型細胞、乏しい細胞質、核モールディングが特徴です。
  • 腺癌は腺腔形成・核小体、扁平上皮癌は角化・オレンジ好性細胞質です。
  • 塵埃細胞は炭粉を貪食した肺胞マクロファージです。
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