72PM051|第72回 臨床検査技師国家試験 過去問
H‑E 染色標本(別冊No. 10)を別に示す。 矢印で示すのはどれか。

解答・解説を見る
正解: 2
正答
2
この問題のポイント
肺組織内の管腔構造を、壁の構成と周囲の肺胞から同定します。
解説
画像の矢印部は、比較的小さな円形〜楕円形の管腔と、同心円状に厚い平滑筋層をもつ構造で、動脈です。肺動脈枝は気管支・細気管支に伴走することが多く、周囲には薄い肺胞隔壁と肺胞腔がみられます。
静脈やリンパ管は一般に壁が薄く、気管支には上皮、平滑筋、腺、軟骨などがみられます。構造物の同定では、内腔よりも壁の組織構成を見ることが重要です。
画像で見るポイント
矢印部の厚い平滑筋性中膜と、周囲の肺胞構造を確認します。
選択肢の確認
1.神 経
誤りです。
神経は神経線維束と周膜からなり、明瞭な血管内腔や厚い平滑筋性中膜をもちません。
2.動 脈
正しいです。
矢印部は内腔を囲む厚い平滑筋性中膜をもち、肺内の動脈に一致します。
3.肺 胞
誤りです。
肺胞は薄い隔壁に囲まれた多数の空隙であり、矢印部の厚い壁をもつ管腔構造ではありません。
4.気管支
誤りです。
気管支には上皮、平滑筋、腺、軟骨などを認めます。画像の矢印部には上皮や軟骨がなく、血管壁の形態です。
5.リンパ管
誤りです。
リンパ管は非常に薄い内皮性の壁をもち、通常は赤血球を含まず、矢印部の厚い中膜とは異なります。
覚えるポイント
- 動脈は内皮、厚い中膜、外膜からなります。
- 気管支は上皮・平滑筋・腺・軟骨を手掛かりにします。
- リンパ管は壁が薄く、内腔に赤血球を通常認めません。