113A049|第113回 歯科医師国家試験 過去問
45歳の女性。下顎左側臼歯部の歯肉出血を主訴として来院した。2か月前から自覚していたがそのままにしていたという。検査の結果、慢性歯周炎と診断し、歯周基本治療後に歯周外科治療を行うこととした。初診時の口腔内写真(別冊No. 10A)とエックス線画像(別冊No. 10B)を別に示す。歯周基本治療後の再評価時の歯周組織検査結果の一部を表に示す。 適切な処置はどれか。2つ選べ。

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正解: b・e
正答
b、e
この問題のポイント
基本治療後にも深いポケットと垂直性骨欠損が残る場合、病変へのアクセスと骨欠損形態に応じた再生療法を考えます。
解説
再評価表では5・6間に5〜6 mmの歯周ポケットとプロービング時出血が残り、エックス線像では同部に限局した垂直性骨吸収がみられます。まずフラップ手術により根面と骨欠損を明視下に置き、デブライドメントを行います。壁性の骨内欠損は血餅が安定し再生の場を確保しやすいため、成長因子を用いた歯周組織再生療法の適応となります。
画像の確認
実画像では、下顎左側第二小臼歯〜大臼歯部に歯肉炎症と修復歯がみられ、表では5・6間に深い値と出血の丸印があります。エックス線像でも同部の歯槽骨頂が根尖方向へ斜めに落ち込む垂直性骨欠損を確認できます。
選択肢の確認
a.歯肉切除術
誤り。主に線維性歯肉増殖や骨縁上ポケットに用い、骨内欠損へのアクセス・再生には適しません。
b.フラップ手術
正しい。歯肉弁を翻転し、深部の根面と骨欠損を直視して処置できます。
c.歯周ポケット搔爬術
誤り。閉鎖的処置では深い垂直性骨欠損の確実なデブライドメントが困難です。
d.歯肉弁根尖側移動術
誤り。ポケット除去と歯冠長確保には用いますが、本例の限局性再生可能欠損では第一選択ではありません。
e.成長因子を用いた歯周組織再生療法
正しい。骨内欠損でセメント質・歯根膜・歯槽骨の再生を目指します。
覚えるポイント
再評価後の深いポケット+垂直性骨欠損なら、フラップでアクセスし、欠損形態がよければ歯周組織再生療法を組み合わせます。
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