113A087|第113回 歯科医師国家試験 過去問

歯科臨床保存修復学

上顎前歯唇側面に形成したコンポジットレジン修復窩洞にベベルを付与する目的はどれか。3つ選べ。

3つ選択
解答・解説を見る

正解: c・d・e

正答

c、d、e

この問題のポイント

前歯唇側のコンポジットレジン修復で行うベベルは、エナメル質接着面を広げ、弱い窩縁を整え、修復物との色の移行を自然にします。

解説

エナメル質窩縁を斜めに削ると、横断されるエナメル小柱が増えてリン酸エッチング可能な表面積が拡大し、微小機械的嵌合が強くなります。窩縁の脆弱なエナメル小柱を除去して辺縁破折・亀裂を防ぎ、レジンと歯質の境界を薄く長く移行させることで色調の境目も目立ちにくくなります。ただし咬合力を受ける部位や象牙質辺縁では適応を選びます。

選択肢の確認

a.拘止効力の付与
誤り。コンポジットレジンは接着で保持し、ベベルは窩洞の機械的アンダーカットによる拘止を作る操作ではありません。

b.重合収縮の補償
誤り。重合収縮は積層充塡、材料選択、適切な接着操作などで管理し、ベベルそのものが補償しません。

c.接着面積の増大
正しい。エナメル質を斜めに横切ることで、エッチング・接着できる面積が広がります。

d.窩縁部亀裂の防止
正しい。脆弱なエナメル質を除去し、窩縁の破折・亀裂発生を抑えます。

e.色調適合性の向上
正しい。レジンが薄く移行する幅をつくり、歯質との境界を視覚的にぼかします。

覚えるポイント

前歯ベベルの3目的は「接着面積↑・弱い窩縁を保護・色の境界をぼかす」。保持窩や収縮補償とは別です。

掲載内容は受験学習用に編集しています。正式な正答・採点上の取扱いは、各試験実施機関の発表を優先してください。 情報の確認方法と訂正窓口は編集方針に掲載しています。 本サービスは診断・治療・臨床判断を目的とするものではありません。

問題文・正答・解説に誤りを見つけたら、この問題の誤りを報告する([email protected])までお知らせください。確認して修正します。

関連問題

← 113A086113A088 →
学習アプリでこの問題を解く(記録・メモ・カード化)