113A088|第113回 歯科医師国家試験 過去問
上顎右側中切歯に装着した貴金属系前装冠の破損に対しコンポジットレジンで補修修復を行うこととした。処置中の口腔内写真(別冊No. 36)を別に示す。 AとBの各被着面に使用するものの組合せで正しいのはどれか。1つ選べ。 A B

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正解: d
正答
d
この問題のポイント
破折部には陶材面Aと貴金属合金面Bが露出しています。セラミックスにはシラン、貴金属には硫黄含有モノマーを使い分けます。
解説
γ-MPTSはシランカップリング材で、加水分解したシラノール基がシリカを含む陶材表面と結合し、メタクリロイル基がレジンと共重合します。VBATDTはチオン・チオール系の硫黄含有機能性モノマーで、金・銀・パラジウムなど貴金属合金への接着に有効です。したがって陶材面Aにγ-MPTS、貴金属面BにVBATDTを用います。
画像の確認
実画像では、Aの矢印先は歯冠色を示す前装陶材の破折縁で、白色・粗造なセラミックス面です。Bの矢印先には光沢のある金属フレームが露出しており、同じ冠内でも被着材が二種類あることが分かります。
選択肢の確認
a.4-MET ― γ-MPTS
誤り。Aの陶材面に4-MET、Bの貴金属面にシランという対応が逆です。
b.4-MET ― VBATDT
誤り。BへのVBATDTは適しますが、Aの陶材面にはγ-MPTSが適します。
c.γ-MPTS ― 4-MET
誤り。Aは適切ですが、貴金属面Bには硫黄含有モノマーVBATDTを選びます。
d.γ-MPTS ― VBATDT
正しい。陶材面Aにはシラン、貴金属面Bには貴金属接着性モノマーを使用します。
e.VBATDT ― 4-MET
誤り。A・Bのどちらにも本問で求める組合せになっていません。
f.VBATDT ― γ-MPTS
誤り。貴金属用と陶材用の適用面が逆です。
覚えるポイント
陶材=γ-MPTS〈シラン〉、貴金属=VBATDT〈硫黄含有モノマー〉。破折修理では露出面ごとに前処理を変えます。
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