113B012|第113回 歯科医師国家試験 過去問

基礎歯科医学病理・微生物・免疫

メチシリン耐性黄色ブドウ球菌に対して有効なのはどれか。1つ選べ。

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正解: c

正答

c

この問題のポイント

MRSAは通常のβ-ラクタム系薬が効きにくい黄色ブドウ球菌です。代表的な治療薬はグリコペプチド系のバンコマイシンです。

解説

メチシリン耐性黄色ブドウ球菌〈MRSA〉は、mecAなどにより親和性の低いペニシリン結合タンパク質PBP2aを獲得し、多くのβ-ラクタム系抗菌薬に耐性を示します。バンコマイシンは細胞壁前駆体のD-Ala-D-Ala末端へ結合して細胞壁合成を阻害するため、MRSA感染症の標準的な抗MRSA薬の一つです。

実際の治療では感染部位、重症度、腎機能、培養・感受性結果を踏まえて選択し、血中濃度や腎障害にも注意します。本問では、選択肢中でMRSAに対する確実な位置付けをもつ薬を選びます。

選択肢の確認

a.オフロキサシン
誤り。フルオロキノロン系薬で、MRSAでは耐性が多く第一選択とはなりません。

b.クラリスロマイシン
誤り。マクロライド系薬で、MRSAに対する標準治療薬ではありません。

c.バンコマイシン塩酸塩
正しい。細胞壁合成を阻害するグリコペプチド系の代表的な抗MRSA薬です。

d.ミノサイクリン塩酸塩
誤り。感受性を示す株に用いる場合はありますが、MRSA全般に確実に有効な第一選択として選ぶ薬ではありません。

e.ストレプトマイシン硫酸塩
誤り。アミノグリコシド系薬で、MRSA感染症の標準治療薬ではありません。

覚えるポイント

  • MRSA→バンコマイシンを基本の組合せとして覚えます。
  • MRSAの主要機序は、低親和性PBPによるβ-ラクタム耐性です。
  • 抗菌薬は培養・感受性と患者背景を確認して選びます。

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