113B024|第113回 歯科医師国家試験 過去問
胃管挿入時に生じるインシデントのうち、継発症の重篤化を考慮して特に注意すべきなのはどれか。1つ選べ。
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正解: d
正答
d
この問題のポイント
胃管の気管内誤挿入は、そのまま栄養剤や薬剤を注入すると重篤な肺障害へ直結します。挿入後は胃内にあることを確認してから使用します。
解説
胃管は咽頭から食道を通して胃へ留置しますが、意識障害、嚥下・咳反射低下などがある患者では気管へ迷入することがあります。気管・気管支内へ誤挿入したまま栄養剤や薬剤を注入すると、誤嚥性肺炎、化学性肺炎、気道閉塞などを起こし、生命に関わります。さらに深く進めることで肺・胸膜損傷を来す危険もあります。
したがって、呼吸状態を観察し、施設の手順に従って胃内容物や画像などで先端位置を確認します。気泡音だけに依存して位置を断定してはいけません。
選択肢の確認
a.歯の損傷
誤り。局所的な損傷として注意は必要ですが、誤注入による重篤な呼吸器合併症ほど優先度は高くありません。
b.顎関節脱臼
誤り。過度な開口で起こり得ますが、胃管挿入に特有で最も重篤化しやすい事故ではありません。
c.咽頭粘膜の損傷
誤り。出血などを生じ得ますが、本問で最優先に防ぐべきは気管への誤挿入です。
d.気管への誤挿入
正しい。栄養剤などの気道内注入により重篤な肺合併症を起こし得ます。
e.反回神経の損傷
誤り。通常の胃管挿入で最も警戒する代表的インシデントではありません。
覚えるポイント
- 胃管は挿入しただけで胃内と決めつけず、使用前に位置確認します。
- 気管内誤挿入後の注入は生命に関わります。
- 咳が出ないことは正しい位置の証明になりません。
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