113B026|第113回 歯科医師国家試験 過去問

全身管理医学・全身疾患

浸透圧利尿による多尿をきたすのはどれか。1つ選べ。

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正解: a

正答

a

この問題のポイント

尿細管内に再吸収されにくい溶質が多量に残ると、水が浸透圧によって尿中へ保持されます。糖尿病の高血糖による尿糖は、その代表です。

解説

血糖値が腎の再吸収能力を超えると、濾過されたブドウ糖を近位尿細管で回収しきれず、尿中にブドウ糖が残ります。尿細管液の浸透圧が高くなるため水の再吸収が妨げられ、尿量が増加します。これが浸透圧利尿であり、口渇と多飲にもつながります。

尿崩症では抗利尿ホルモンの分泌不足または腎での作用不全により、集合管で水を再吸収できない「水利尿」です。機序を区別します。

選択肢の確認

a.糖尿病
正しい。尿細管内のブドウ糖が水を保持し、浸透圧利尿による多尿を来します。

b.尿崩症
誤り。ADH作用の不足によって希釈尿が大量に出る水利尿です。

c.高血圧症
誤り。高血圧そのものは、尿中溶質増加による浸透圧利尿の代表原因ではありません。

d.過活動膀胱
誤り。尿意切迫感と頻尿を生じますが、1日尿量が必ず増える多尿とは異なります。

e.心因性多飲症
誤り。過剰な水摂取による水利尿であり、尿細管内溶質による浸透圧利尿ではありません。

覚えるポイント

  • 糖尿病の尿糖→浸透圧利尿→多尿です。
  • 尿崩症と心因性多飲症は水利尿として区別します。
  • 頻尿は排尿回数、多尿は1日尿量の増加です。

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