113B036|第113回 歯科医師国家試験 過去問

基礎歯科医学病理・微生物・免疫

Papanicolaou染色の細胞像(別冊No. 4)を別に示す。矢印で示すものはGrocott染色に陽性を呈する。 考えられるのはどれか。1つ選べ。

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正解: a

正答

a

この問題のポイント

Papanicolaou染色でみえる酵母様細胞と仮性菌糸、さらに真菌壁を染めるGrocott染色陽性という組合せからCandida albicansを選びます。

解説

Candida albicansは口腔常在真菌で、宿主防御の低下、抗菌薬使用、義歯、口腔乾燥などを背景に増殖し、口腔カンジダ症を起こします。細胞診では円形から卵円形の酵母様細胞、出芽、細長い仮性菌糸を認めます。

Grocott染色は真菌の細胞壁多糖を黒色に染め、背景とのコントラストを高めます。細菌の形態や抗酸性をみる染色ではないため、「Grocott陽性」が真菌を選ぶ決め手です。

画像の確認

実画像では、Papanicolaou染色された上皮細胞の間を走る、細長く糸状の構造が複数の矢印で示されています。矢印部は分節を伴う仮性菌糸様で、Grocott染色陽性という情報と合わせてCandidaの菌体と判断できます。

選択肢の確認

a.Candida albicans
正しい。酵母様細胞と仮性菌糸を形成する真菌で、Grocott染色陽性です。

b.Treponema pallidum
誤り。梅毒の原因となるスピロヘータで、銀染色などで検出しますが真菌の仮性菌糸は形成しません。

c.Staphylococcus aureus
誤り。ブドウ房状に配列するグラム陽性球菌で、Grocott染色で示す対象ではありません。

d.Mycoplasma pneumoniae
誤り。細胞壁を欠く微小な細菌で、仮性菌糸を形成しません。

e.Mycobacterium tuberculosis
誤り。抗酸菌で、Ziehl-Neelsen染色などによる検出が基本です。

覚えるポイント

  • 酵母様細胞・仮性菌糸+Grocott陽性=Candidaです。
  • Grocott染色では真菌壁が黒く染まります。
  • 口腔カンジダ症では義歯、抗菌薬、口腔乾燥、免疫低下などの背景も確認します。

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