113B042|第113回 歯科医師国家試験 過去問

基礎歯科医学病理・微生物・免疫

尋常性天疱瘡の水疱内にみられるのはどれか。1つ選べ。

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正解: a

正答

a

この問題のポイント

尋常性天疱瘡は表皮・上皮内で細胞同士の接着が失われる棘融解を起こします。水疱内に遊離する丸い棘融解細胞がTzanck細胞です。

解説

尋常性天疱瘡では、デスモソーム関連蛋白のデスモグレイン3などに対する自己抗体により、上皮細胞間の接着が失われます。その結果、基底細胞層直上に上皮内水疱が形成され、棘融解して丸くなった角化細胞が水疱内へ遊離します。これがTzanck細胞です。

口腔粘膜では壊れやすい水疱より、疼痛を伴うびらんとしてみつかることが多く、Nikolsky現象を示すことがあります。

選択肢の確認

a.Tzanck細胞
正しい。尋常性天疱瘡の水疱内にみられる棘融解細胞です。

b.Aschoff細胞
誤り。リウマチ熱に伴う心筋のAschoff結節でみられる組織球です。

c.幻影〈ghost〉細胞
誤り。石灰化歯原性囊胞などでみられる、核を失った好酸性上皮細胞です。

d.Langhans型巨細胞
誤り。結核などの肉芽腫性炎症でみられ、核が細胞辺縁に馬蹄形に並びます。

e.Reed-Sternberg細胞
誤り。Hodgkinリンパ腫を特徴付ける大型異型細胞です。

覚えるポイント

  • 尋常性天疱瘡=棘融解・上皮内水疱・Tzanck細胞です。
  • 病変は口腔粘膜に先行して現れることがあります。
  • 類天疱瘡の上皮下水疱と区別します。

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